ニュージーランドで相次ぐミツバチ盗難。原因は1キロ1万円のあの「マヌカハニー」?

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ニュージーランドで相次ぐミツバチ盗難。原因は1キロ1万円のあの万能フード「マヌカハニー」?

ミツバチの受難が止まらない…。

近年、ミツバチがどれほどひどい目にあっているかご存知でしょうか? ぶっちゃけ、世界中のミツバチは驚くべき速度で死につつあるんです! しかも絶滅の危機に瀕する種リスト入りの憂き目にあっているというのに、官僚は「急ぐ必要はない」と横やりを入れていて、さらに最近ではニュージーランドで何百もの巣箱が盗まれているというのです。

現地の法執行機関によると、1月までの6か月間で400件もハチやハチミツの盗難が報告されています。誰がやったのかはわかっていませんが、泥棒たちの狙いは原産の「マヌカハニー」の値をつり上げることではないか、と警察は考えています。

ニュージーランド原産のマヌカの花から採れる希少なマヌカハニーは、「奇跡のハチミツ」として大人気。ニュージーランドのハチミツ産業は1年間で35%の輸出増加を見せ、3億1500万NZドル(約273億7100万円)をもたらしました。 ノースランド半島のハチミツメーカーHaines Apiaries社のマネージングディレクター Bruce Robertsonさんは「ハニーはバカバカしいほど値上がりしている。巣箱の売買で簡単に金もうけ、なんてことが横行しているんだ」とReutersにその悪しきトレンドを嘆いています。

ニュージーランドで相次ぐミツバチ盗難。原因は1キロ1万円のあの「マヌカハニー」? 1

マヌカハニーは、鉱物性でやや苦い味を持っていると言われ、抗菌性があると信じられています(一部の使用者は傷の局所治療に役立つとして塗ったりしているようですが、この効能については、不十分な情報しか見つかっていません)。また2012年の調査によれば、マヌカハニーには普通のハチミツにはない、「メチルグリオキサール」と呼ばれる抗菌成分が含まれていることがわかりました。これにより「万能フード」として流行したマヌカハニーは、その人気ゆえ不正表示や詐欺を引き起こしました。それほど美味しくもないハチミツが魔法のような効能を持っていると思わせる流行は、どこから始まったんでしょうか? もはや、アメリカ人女優グウィネス・パルトローと、彼女のライフスタイルブランド「GOOP」のファンたち、と言われても驚きません。

現在、マヌカハニーは1kg当たり約104ドル(約11,700円)、巣箱は約1,390ドル(約156,500円)の価値があります。ハチミツメーカーThe True Honey Co社のマネージャー Laurence Burkinさんは「ハチミツだろうとドラッグだろうと関係なく、まさに新しいゴールドラッシュ」と、Reutersに語っています。先月もニュージーランドは、覚せい剤であるメタンフェタミンを買うお金欲しさに、何百もの庭の置物を盗むという別の窃盗トレンドに襲われただけに、彼女が「ドラッグ」を挙げたのは偶然ではありません。

巣箱が泥棒の魔手に落ちるのは、ミツバチの窮状を考えると憂慮すべき事態です。ちなみに400件の盗難のうち、少なくとも1件はうまくいかずにドタバタ劇で終わったそう。ああ良かった…ワケないか。

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image: kosolovskyy / Shutterstock.com, The True Honey Co.
source: Reuters
reference: Gizmodo US, University of Waikato, ScienceDirect.com, Wiley Online Library, The Guardian, NY Daily News

Rhett Jones - Gizmodo US[原文
(Glycine)

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