まるで巨大なデス・トラップ…! ゾウの群れがドロ沼にはまって動けなくなるが、救出に大成功!

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まるで巨大なデス・トラップ…! ゾウの群れがドロ沼にはまって動けなくなるが、救出に大成功!

人間だって、たまにはいいことするんですよ!

ついこないだのこと、カンボジアのケオセイマ自然保護区域内に生息している11頭アジアゾウ巨大な泥沼に入ったきり出られなくなり、保護団体職員が緊急出動する事態となったそうです。そして、駆けつけた人々が知恵と力を合わせて見事救出に成功したそう! 本当によかったですね。

この巨大な泥沼というのが、じつはベトナム戦争時代に爆発でできたクレーター級の穴。まわりの農家の人たちの手によってさらに掘り下げられ、貯水池として使われていたそうです。穴の側面は約3メートルのそそり立つとなっており、ゾウたちが自力で這い出せない高さだったということです。

アメリカの非営利組織「Wildlife Conservation Society(野生動物保護団体)」によると、ゾウたちは水浴びをするつもりでこの泥沼に入っていきました。ところが、いざ出ようとすると、壁が高すぎて登れない、出られない…。なんとか這い出そうともがいているうちに、泥が乾いてきてさらに深みにはまることに。まるで古代生物が原始のタール沼にはまったような大惨事になってしまったそうです。

ゾウたちがもがいている姿を発見した農家の人たちがあわててカンボジア政府の環境庁に連絡し、環境庁がWildlife Conservation Societyに連絡して、ようやく救助隊が派遣されました。

救助隊はまず水と食料をゾウたちに届けてから、間に合わせの材料でタラップを制作しました。そして、数時間後には見事ゾウたちを一頭残らず助け出すことができたそうです。11頭のうち10頭は自力で外に出られましたが、最後の1頭はロープでひっぱって救出されたそうです。

外に出られたゾウさんたち、うれしそうですね! パオーンと威勢よく声を上げている子もいます。それに、1頭ずつちゃんと並んでタラップを登っていて、なんだかうしろから押してあげているようにも見えませんか?

「今回の件は、カンボジアの人々が力を合わせている野生生物の救出活動を象徴するすばらしい例だ」と話すのはWildlife Conservation Societyのカンボジア責任者、Ross Sinclair博士。「野生生物の保護には対立や失敗がつきものだが、このような協力成功の物語もあるのだということもぜひ知ってもらいたい」。

ケオセイマ自然保護区域は2,927平方キロメートルに及ぶ森林地帯で、カンボジア内でもっとも重要なアジアゾウの生息地のひとつ。保護区域内にはアジアゾウのほかにもIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストに載っている絶滅危惧種のうち、60種類もの動植物が生息しているそうです。

優秀なスパイ鳥はゾウの大群にも身じろぎしない…ロボットだから
(追記あり)密猟のせいでゾウが進化したのかも…? 象牙のない象が増えている

image: Wildlife Conservation Society, Wildlife Conservation Society / YouTube
source: Wildlife Conservation Society

George Dvorsky - Gizmodo US [原文]
(山田ちとら)