注目される機会を逃した天王星。いまこそ人類は探索すべきだ

注目される機会を逃した天王星。いまこそ人類は探索すべきだ

セーラームーンの影響で、クールでボーイッシュなイメージが離れないウラヌス。

天王星は、人間と密着な関係にはありません。1781年に発見されたものの、人類が興味を持って近づいたのは1度きり、1986年のNASAボイジャー2号だけ。太陽系で最も寒い星の1つで、気温はマイナス224度まで下がるというから、あまり近づきたくない気持ちもわかります。が、今こそ天王星に注目すべき時

先日、テキサス州で開催された第48回 Lunar and Planetary Science Conference(宇宙科学カンファレンス)にて発表されたのは、天王星探査機「OCEANUS」のミッションポスター。OCEANUSチームを率いるアリゾナ大学のAli M. Bramson氏とCatherine Elder氏が、2030年の打ち上げをNASAに提案しているプロジェクトです。打ち上げ後、金星と地球の重力アシストを得て、2041年に天王星に到着する予定で、星の岩石中心部いびつな偏りのある磁気圏を調査するのが狙いです。

「巨大な氷の星の探索は絶対行なわなくてはいけない、天王星は最も未開の星の1つだ」「その構造はガス惑星(木星や土星など)とはまったく異なる。現状の内部モデルは、予想されるコア部分のサイズの太陽系形成モデルとは一致しない。ユニークな磁場の動きなど、十分な定義がされていない」と発表されたポスター内で、チームは訴えています。小難しい話ですが、つまり、天王星という星のことよく知らないじゃないか、と。

こちらはJeff Quitneyが公開した動画。

しかしなぜ、天王星の探索や研究は今日まで積極的に行なわれてこなかったのでしょう? Planetary Science Instituteの科学者 Amara Graps氏はこう語ります。

私が思うに、天王星がメディアから無視されている理由はシンプル、ボイジャー2号以来ミッションがないからでしょう。ボイジャー2号の1986年、私はジェット推進研究所にいましたが、残念ながら大した騒ぎにはなっていませんでした。

また1986年の天王星ミッションが注目されなかったのは、その4日後、スペースシャトルチャレンジャー号爆発事故が起きたことも理由にあります。メディアは事故のニュースに集中し、天王星ミッションは人々の目を集める機会を失いました。Graps氏も、ボイジャーの成功とチャレンジャー号の失敗で、まるでジェットコースターにのっているような感覚だったと当時を振り返っています。

天王星 リング

ハッブル宇宙望遠鏡でとらえた天王星とリング

今、地球で最も注目されているアツい星と言えば、火星でしょう。火星に行くぞ!住むぞ!と話が保ちあがっています。が、寒すぎてたぶん住めない星だからといって、探索すること自体に意味がないとは限りません。未知の星だからこそ注目すべき、それが天王星という星です。

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image: NASA 1, 2
source: Lunar and Planetary Science Conference - USRA, Jeff Quitney - YouTube

Rae Paoletta - Gizmodo US[原文
(そうこ)