映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』本編からカットされて見られないシーンまとめ

映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』本編からカットされて見られないシーンまとめ 1

劇場で公開されるまでに多くの変更が加えられている映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。一概に変更と言っても、脚本時、撮影時、編集時、さまざまな段階での変更を経て完成したこの作品ですが、近日販売のソフト版にも追加シーンは入っていないようです。

それでは残念だということで、本編では見ることのできなかったカットされたシーンの数々io9が集めてみました。『ローグ・ワン』のネタバレも含みますので未見の方は要注意!

オープニング・クロール

スター・ウォーズ・シリーズではお馴染みの、オープニングの文字が流れるやつ=オープニング・クロール。初のスピンオフ作品として『ローグ・ワン』にはこれがないこともひとつの特徴でした。

以前、io9にインタビューされた脚本家のゲイリー・ウィッタは、当初「ストーリードキュメントには入れたけど脚本に(オープニング・クロールは)なかった」と語っていましたが、実際には本人がド忘れしていただけで、脚本の初稿にのみオープニング・クロールは存在していました。

スカリフのビーチと基地

こちらはSTAR WARS公式チャンネルによる『ローグ・ワン』のティザートレーラー。

『ローグ・ワン』の終盤では多くの変更が加えられたことが予告編からも判明しています。ファイナルカット版では、ジン、K-2SO、キャシアン・アンドーがスカリフにある塔からデス・スター設計図を盗み出し、同じ塔のてっぺんから反乱軍の船へと設計図を送信していました。しかし当初のバージョンでは、送信タワーと設計図保管施設は別々の建物でした。そのせいで主人公たちは設計図を手に入れてから、離れた場所にある送信タワーに行くためにビーチを横切らなくてはならなかったのです(ティザートレーラーの1分23秒あたり)。そのため、K-2SOもコンピュータールームで死ぬのではなく、屋外で死ぬはずでした。

また基地侵入チームがホールを走るシーンもありませんでした(ティザートレーラーの1分10秒あたり)。が、舞台裏映像ではK-2SO役のアラン・テュディックがモーションキャプチャー用の衣装を身に着けて、基地のドアのすぐそばで撃たれてキャシアンと思しき人の横に倒れ込むシーンが公開されていました。このデス・シーンは、浜を走ってバンカーのドアにたどり着いた後のシーンだったようです。

キャシアンとジンが浜を走るシーンは存在しましたし、アラン・テュディックがそのシーンにいる舞台裏写真も見つかっていることから、キャシアンとK-2SOの死に方にはさまざまなバージョンが作られていたことがわかります。

スカリフのビーチのシーンはたくさんカットされており、映画終盤は凝縮されています。クレニックがトルーパー達の死体が残る浅瀬を闊歩する印象的なシーン(ティザートレーラーの1分17秒あたり)もありませんでした。きっと、そのシーンの代わりに、塔の屋上でのジンとクレニックの対決が最後の見せ場となったのでしょう。

ベイダー! ベイダー! ベイダー!

ある時点ではダース・ベイダーはデス・スター内にいるクレニックと会うことになっていたようです。しかし最終的に公開されたバージョンでは、ベイダーがデス・スター内にいたことはありませんでした。

こちらはSTAR WARS公式チャンネルによる『ローグ・ワン』の公式予告編第1弾。

『ローグ・ワン』で初めてベイダーがお目見えしたショットは、シスの暗黒卿がデス・スターの座標スクリーンの前に立っている姿(予告編第1弾の1分55秒あたり)でしたが、これも映画にはありませんでした。

こちらはSTAR WARS公式チャンネルによる『ローグ・ワン』の公式予告編第2弾。

予告編第2弾ではクレニックがベイダーに「ここで我々が扱っている力は計り知れない」(The power that we are dealing with here is immeasurable.)と述べているシーン(予告編第2弾動画の1分16秒あたり)がありました。そのシーンのセットの見た目からすると、場面はデス・スターかスカリフ。しかしそのどちらも映画中でベイダーが訪れることはありませんでした。クレニックがここまでベイダーに対して高慢な態度を取るのはこのシーンだけ。クレニックを演じたベン・メンデルソーンもこう話していました

確かにどのシナリオにおいても複数のバージョン、複数の演出で撮りました。やろうと思えば複数の事柄にいろんな方法でアプローチできるわけです。いくつかの重要シーンを通しで見た身として言わせてもらうと、少なくともそれらのシーンのうち4つには大きく違うバージョンが存在しています。

もしかしたらムスタファでベイダーを訪れたクレニックが、映画で見たような怯えた態度ではなく、もっと高慢な態度で強い要求をするようなバージョンも存在したのかもしれません。スカリフで死体を横目に闊歩する前述のシーンと、高慢な態度のクレニックはうまく雰囲気が合いそうですけどね。

脚本の初期のバージョンには、ダース・ベイダーとクレニックは他にも会う機会がありました。たとえば「クレニックがスカリフでデス・スターに吹き飛ばされず、生き残った」というもの。しかし彼の命もそう長くは続かず、その失敗からベイダーによってフォースで首を絞められて絶命することに。脚本家のウィッタがEntertaiment Weeklyに語ったところによれば、デス・スターの攻撃をどうやって生き延びたかを説明するのに複雑な理由を考え出さなくてはならず、「ちょっとやり過ぎ感があった、だから公開版には入ってないんだ」とのこと。

ジン・アーソや他の人達

『ローグ・ワン』のマーケティング初期の段階では、ヤヴィンIVでジンは反乱軍のリーダーともっと多くの時間を過ごすはずだったようです。ジンが名前を聞かれ、彼女の犯した犯罪歴が読み上げられているシーン(ティザートレーラーの10秒あたり)が予告編にはありましたが、映画にはありませんでした。

他にも予告編からの「これは反乱よね? 私やるわ」(This is a rebellion, isn't it? I rebel.)という名台詞(ティザートレーラーの28秒あたり)も映画では見られませんでした。

Uウイングのコックピットで、ジンとキャシアンが「Good」、「Good」、と共に言い合うシーン(予告編第1弾の40秒あたり)もありません。どういう会話だったのか気になりますね。

「キャプテンはあなたが友達だと言いました。あなたを殺さないでおきましょう」というK-2SOのセリフ(予告編第1弾の1分あたり)も、「98.6%の確率で失敗します」というスター・ウォーズ・シリーズでよくある系のセリフ(予告編第1弾の1分23秒あたり)もカットされていました。

予告編で印象的だった、ソウ・ゲレラの「奴らがお前を捕らえたら、お前の意思をくじかせたら、それでも戦い続けたら、お前は何者になる?」(What will you do when they catch you? What if you continue to fight? What will you become?)というセリフ(ティザートレーラーの1分10秒あたり)もありませんでした。

撮影されたけども映画に使われなかったシーン

ジンが帝国軍のユニフォームに身を包み振り向くショット(ティザートレーラーの1分28秒あたり)は印象的でしたが、これは脚本にも入っていないショット。詳しい説明はギャレス・エドワーズ監督がしていますのでそちらをお読みください。

同じく、スカリフの塔の上でTIEファイターに向かっていくジンの映像(予告編第1弾の1分43秒あたり)も使用されませんでした。こちらもエドワーズ監督がその理由を説明していましたね。

スター・ウォーズ・セレブレーションのイベントで初お披露目となった、床に反射するベイダーの姿(予告編第2弾の1分14秒あたり)。これも見た目がかっこよかったから撮影されたもので、映画に必要だったから撮影されたものではありません。

クレニックの一番かっこいいショットの1つでもある、スクリーンを背に佇むクレニック(ティザートレーラーの1分2秒あたり)。これも撮影されたけれども使われていないショットの1つです。

カットされた惑星、カメオ、キャラクター

・惑星

『ローグ・ワン』には多数の惑星が出てきました。ジェダ、イードゥー、ヤヴィンIV、スカリフ、ムスタファ…。実はさらにその他の惑星の登場が考えられていた時期もあったのです。反乱軍がダントゥインにいるという設定(『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』でレイア姫が漏らす反乱軍基地の所在、しかしそのときにはもう既に基地はもぬけの殻になっており、ヤヴィンIVに移動した後)、そしてソウ・ゲレラがジェダではなく、帯電した大気を持つ新たな月に居るという設定も。

『Art of Rogue One』によれば、イードゥーから脱出する時にレーザーグリッドを破壊しなければならないという設定もあったようです。惑星の詳細にはカットされたものが多く、過去作品の使われなかった設定を掘り返して作られたムスタファのベイダーの城は、実は地下に遺跡があったりとか、ジェダの採掘された感じの画(ジェダはカイバー・クリスタルの産地ですからね)とか、デス・スターのレーザーを放つ「皿」部分が惑星から船へと運ばれる画とか、ジェダの「ラクダ」とか…詳細はio9で見ることができます。

・カメオ

『ローグ・ワン』に登場するモン・カラマリ人のラダス提督は「It's a trap!」の名台詞でお馴染みのアクバー提督(『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』に登場)にそっくり。それもそのはず、元々はアクバー提督は『ローグ・ワン』にも登場予定だったのです。しかしアクバー提督は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に登場してしまい、その直後に同じキャラクターが登場してほしくなかったとのことで、『ローグ・ワン』には出てこないことに。ウィッタがEntertainment Weeklyに語ったところによると、他にもいくらかカメオがあったようですが「でも僕は言わないよ」とのこと。「もしそのことが書かれたら大きな話になってしまうけれども、実際には大したことじゃない。ただ小さなネタを入れ込んでいただけのことなんだ」とのことですが、そう言われると気になっちゃいますよね。

ほかにカットされたカメオには、K-2SOを演じたアラン・テュディックが他の作品で演じている役柄でカメオするというメタすぎるカメオシーンなんかもありました。

・キャラクター

ウィッタはジン・アーソが元々はならず者ではなく反乱軍の「軍曹」という設定であったと語っていましたが、『The Art of Rogue One』では、その設定のジンの姿も見ることができます。元々の設定ではK-2SOも帝国軍のセキュリティー・ドロイドではなくプロトコル・ドロイドだったり、Ria Tallaというパイロットがいたり、クレニックはチーム内の帝国のスパイだったりといった設定でした。チーム内には元々エイリアンもいて、LunakとSennaという名前が作られています。チームには他にもDray NevisとJerris Kestalというメンバーもいました。

ジンの母親、ライラ・アーソは「フォース・ヒッピー」(フォース感受性は持たないがフォースを信じている)とされていますが、一時期は実際にジェダイであるという設定も。元帝国軍のパイロットであるボーディー・ルックは、元は帝国軍ながらもソウ・ゲレラの元で働かされていたBokanという名のエンジニアという設定でした。帯電した惑星に住むソウ・ゲレラはエンジニアを必要としていたため、どこか他所で帝国からエンジニアを誘拐してきたという設定です。そしてこの惑星に主人公たちが不時着するという設定でしたが、惑星そのものが無しになったためキャラクターも変化したわけです。

公式YouTube番組『Star Wars Show』で大々的に見せびらかされていた漆黒のアストロメク・ドロイド、C2-B5(上ツイート)もトイまで発売されているのに出てきませんでしたね。「メモリ消去」が設定に絡んでいたようですが、製作者達の記憶からも消去されちゃったんでしょうか。

他のエンディング

最初に撮影されたもののカットされてしまった、ビーチのシーンや別のデスシーンや、ダース・ベイダーがクレニックを殺すエンディングの他にも、少なくとも3つのエンディングが考えられていたことがわかっています。

・数名の生存者たち

『ローグ・ワン』の脚本のひとつには、ボーディ、チアルート、ベイズが存在せず、ジンは反乱軍の正規の兵であるものがありました。初期脚本ではいくらかの犠牲者が出ているものの主要キャラであるジンとキャシアン(この時点ではキャシアンという名前ではありませんでしたが)は生き残ります。K-2SOは死んでしまいますが…このバージョンについては「映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の別エンディングが明らかに」の記事に詳しく書かれています。

・コルサントへと飛ぶ

ILMのチーフ・クリエイティブ・オフィサーでシニア・ビジュアルエフェクト・スーパバイザーであるジョン・ノールは、『ローグ・ワン』のアイデアを生み出した人物でもあります。そんな彼が考えたエンディングは、ジンとキャシアンが首都惑星コルサントへ向かうというものでした。コルサント付近でレイア姫の乗る船にデータを転送するものの、あえなくベイダーの船に捉えられる…そんな時にジンとキャシアンが下した決断は、自ら乗る船とともに自爆をするというものでした。

・カーボン冷凍爆弾

「コルサントへ飛ぶ」とほぼ同じバージョンですが、こちらのバージョンでは最後の自爆が、カーボン冷凍爆弾による自爆となり、ジンとキャシアンはカーボン冷凍されてしまうのでした…「コルサントへ~」、「カーボン冷凍爆弾」共に詳細は「映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のさらなる別エンディングが明らかに」の記事でどうぞ。

その他もろもろ

他にも細々とした画像や数秒の映像などで、映画公開前には見られたシーンが公開版には入っていないこともありました。

・クレニックが帝国の施設内でブラスターを誰かに向けている画像が公開されているものの、そのシーンはありません。

・キャシアンが反乱軍基地で箱の上に座り込み、膝に手をついて視線をこちらに投げかけ、後ろには反乱軍兵や「宇宙猿」ビスタンカエルみたいな顔のパオらが並ぶ…このシーンも映画にはありませんが、もしかしたらセットでのスチル写真かもしれません。

・予告編第1弾の47秒あたり、惑星イードゥーでベイズがスナイプしようとしているように見え、「奴らは俺達の故郷を破壊した」(They destroyed our home.)と言うシーンがありません。すでに劇中にイードゥーが登場する頃にはベイズ達の故郷ジェダに何が起きたかは観客はわかっているので、必要無かったのでしょう。

・予告編第1弾の43秒あたり、ジェダにてストームトルーパーに連行される手枷を付けられた反乱軍パイロットらしきユニフォームを着た者たちが歩くシーンがありません。

・予告編第2弾の1分23秒あたり、反乱軍基地で司令部の面々が見守る中、デス・スターのホログラムが映し出されるシーンがありません。映画中での反乱軍のミッションといえば、ジンにデス・スター計画に関わっている父親を探させるというもの。デス・スターを攻めるわけでは無ないので、劇中で使われなかったのも当然かもしれません。


以上、io9が見つけ出した未公開シーン、未撮影シーンの数々でした。ファンとしては、「未使用の映像があるなら、たとえそれが細切れの未編集映像であってもソフト版に入れてくれればいいのに…」と思ってしまいますが、そこには大人の事情もあるんでしょうね。それらのシーンが入っていたらどんな作品になっていたのか、想像しながら今月発売のソフト版を待つのもいいかもしれません。

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のラストと『新たなる希望』の冒頭をシームレスにつなげた結果、やっぱりたぎる内容に

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source: YouTube(123), Twitter
reference: slashfilm, DK, Entertaiment Weekly(1234

Katharine Trendacosta - Gizmodo io9[原文
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