『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の脚本家が仕事を得た方法

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の脚本家が仕事を得た方法 1

全ては一本の電話から始まった…。

2012年10月30日、DisneyがLucasfilmを買収したと発表し、新たなスター・ウォーズ映画を出すと発表したその日。世界中のファンがそのニュースに驚き慌てふためく中、ある人物はそこにチャンスを見出したのでした。

その人物とは、ゲイリー・ウィッタ。それまでは映画『ザ・ウォーカー』や、『アフター・アース』(原案はウィル・スミス、脚本はM・ナイト・シャマランと共同)などの脚本を執筆していた人物です。「僕は文字通りそのニュースをスマホで読んで即エージェントに電話して、オーマイガー、僕が参加できるようにしてくれよ、って言ったんだ」とio9に語るウィッタ。さらに「今ではどの脚本家もそうしていることだろうね。自分でもまさかこうなるとは思わなかった」と続けます。こうしてウィッタは、スター・ウォーズ・シリーズ初のスピンオフ映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が作られるに当たり、一番最初に脚本家として発表された人物となったのです。

ウィッタは後にLucasfilmの秘密の全体会議に召喚されました。「『ローグ・ワン』の話も、デス・スター設計図の話も、そういうのは一切なかった」とウィッタ。「LucasfilmはちょっとCIAみたいだ。とってもとっても秘密主義。会議に行って思ったのは、これでおしまいだ、ということ。そこから先、何かが出てくるとは思わなかった」とウィッタ。

しかし、そう思っていたのもウィッタがある書類を受け取るまでの話。その書類とはジョン・ノール(*訳注『ローグ・ワン』VFXスーパバイザー兼、製作総指揮兼、原案)による『ローグ・ワン』がどういうものになるのか、反乱軍が初代デス・スターの設計図を盗むというストーリー案が記されたものでした。「これは素晴らしいアイデアだと思ったね」とウィッタ。「ジョン(・ノール)は素晴らしいよ、だけども脚本家じゃないから、彼の発案をひとつの物語へと作り上げる脚本家が必要だった。なぜ僕が雇われたのか、それについてはまだ語れないんだ」とウィッタ。

しかしウィッタにはあるアイデアがありました。それはノールの書類を読んでから二度目の会議での彼の発言でした。「彼に言ったんだ、この映画はすこし、『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012年のサスペンス映画)を思い起こさせるね、と」。ウィッタはとても重要な作戦につき、現場でも戦場でも強い女性キャラクターに共通性を見出したのでした。「それを言った瞬間、少しジョンに認められたようにみえたんだ。彼は頷いて、僕は自分が正しいことを言ったんだ、と思ったね」とウィッタ。

その後雇われたウィッタは、このアイデアをLucasfilm社長のキャスリーン・ケネディに売り込むためにノールが作ったパワーポイントのプレゼンテーションを見ることに。「そこには『ゼロ・ダーク・サーティ』からのフッテージがたくさん使われていたね」とウィッタ。「だから僕があの時言ったのは正しいことだったんだ。僕がジョンの持つ元々のビジョンと同じ感覚を持っていると彼らは感じたんだろう」と語っています。

ストーリーの初稿はウィッタが手がけましたが、最終的に映画クレジットには「story by」としてジョン・ノールと連名で記されており、脚本家としてのクレジットはクリス・ワイツトニー・ギルロイが記されています。しかしそれも気にしてはいないとウィッタは言います。その理由は、この映画の規模を考えると、もっと才能を入れ込んだほうがいいものになるから、とウィッタ。

『ローグ・ワン』はリレー競走みたいなものだと思う」とウィッタ。「ジョンは第一走者。彼は僕にバトンを渡して、2周目を走った。僕が疲れて失速してくると同時にバトンをクリスに渡した。彼はチアルート、ベイズ、ボーディーを生み出したんだ。そして彼がアンカーのトニーにバトンを渡し、トニーがゴールテープの先へとバトンを持っていったんだ」と語っています。

「才能ある人々と働けるのはありがたいことです」とウィッタ。続けて「それに、(観客は)誰が何をしたかは知らないわけですしね。スクリーンにただ4つの名前があるだけさ」。

ウィッタにとって、全ては一本の電話から始まったことでした。

なぜウィッタが脚本家に抜擢されたのか「まだ語れない」というのも気になるところですね。一本の電話で『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の仕事を得たウィッタ。無理だと思っていても、チャンスを逃さず行動するところは見習ってみたいですね。

どうなる『エピソード9』以降のスター・ウォーズ? ディズニーは15年先まで計画中

image: John Gomez / Shutterstock.com

Germain Lussier - Gizmodo io9[原文
(abcxyz)