植物は人間よりも「時間」を気にして生きている

植物は人間よりも「時間」を気にして生きている
image: Dawid Skalec / Wikimedia Commons
シロイヌナズナの花

今、何時ですか?

そう聞かれたら、我々人間は時計をチェックします。では、目も口もない植物は時間を気にせず生きているのかというと、そうではありません。むしろ、しっかり「時間」を把握しているんですって。だって、光合成せねばなりませんから。

テキサス州、南メソジスト大学の研究チームは、植物の概日リズムを長年研究しています。チームがフォーカスしているのは、シロイヌナズナが持つタンパク質。シロイヌナズナは、日照時間や光の量によって成長が変化することで知られる植物です。この植物に含まれるZeitlupe(ZTL)というタンパク質が、植物の体内時計に関係していると考えられています。とはいえ、ZTLについての詳しいことはわかっていません。そこで、南メソジスト大学に加え、ワシントン大学、オハイオ州立大学、そして日本の理研の研究者が共同チームを組み、ZTLと同じくシロイヌナズナに含まれているFKF1という2つのタンパク質についての研究を始めました。この研究レポートはeLifeに公開されています。

この共同チームが注目して研究を行なっているのは、私たちが高校で習ったこともあるタンパク質の変性についてです。研究によると、ZTLはブルーライトにあたると形を変化させ、1時間半ほどで元に戻るという特性があり、変性の時間に応じて植物の体内時計を調整しているということが明らかになってきました。またZTLは明るい場所、暗い場所で反応するのに対し、FKF1は明るい場所でしか反応しないとのこと。これら光に反応するZTLとFKF1の動きから、植物は時間を知ることができるのです。

今回の実験は、シロイヌナズナに含まれる2種類のタンパク質に限定したものです。しかし、他の植物もZTLやFKF1のようなタンパク質があり、似た仕組みで時間を把握していると考えられています。植物が光にどう反応するのか、より深く研究が進めば農業の効率化などが期待できるのではないでしょうか。

植物の時間は、人間のそれよりも、きっとずっとのんびり自然な流れなんでしょうね。

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image: Dawid Skalec / Wikimedia Commons
source: eLife, ACS Publications, Youtube, Wikipedia

Ryan F. Mandelbaum - Gizmodo US[原文
(そうこ)

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