マストドンの歩き方(副音声:趣味インスタンスを探してみよう)

マストドンの歩き方(副音声:趣味インスタンスを探してみよう)

日本でマストドンが流行りはじめてから1カ月が経過しました。どうですか? 使っていますか?

僕は友人たちと一緒にオジさんが集うインスタンスを立ち上げたのですが、例えば草の根BBSのように、個人ホームページのように、mixiのコミュニティのように、Facebookのグループのように、小さいコミュニティを維持する場として適しているなー、という印象がありますね。

さておさらい。中央集権型のTwitterやFacebookと違って、さまざまなインスタンス(サーバー)が世界中に存在している分散型のマストドン。中央集権型の利用者は全員、運営会社が定めたルール・マナーに従わなければなりませんが、マストドンはインスタンスごとにルール・マナーが違います

その上で各インスタンスはクローズドなサーバーとはならず、他のインスタンスと自由につながることができる設計になっています。連合タイムラインと呼ばれる枠の中には、自分が属しているインスタンスの全発言と、そのインスタンスに属している人がフォローしている他インスタンスのアカウントの発言が表示されます(ここがちょっとややこしい)。

書くことができるのは自分が属しているインスタンス。見ることができるのはその他のインスタンスもOK。ユーザーからしてみると、特定のインスタンスのルールを守った上で、広い世界に触れられるオープンな仕様になっているんですね。

趣味性、地域性で最初のインスタンスを決めよう

マストドンの歩き方(副音声:趣味インスタンスを探してみよう)2

「マストドン インスタンス」で検索すると、さまざまなインスタンスが立ち上がっているのがわかります。左は東映のバーチャルアイドルデュオ「EIGHT OF TRIANGLE」の公式インスタンス。ファンの交流の場としてマストドンのインスタンスを活用しています。右はサポーターが作った浦和レッドダイヤモンズのインスタンスで、やはりサポーターが集う場所となっています。

フォロワーに発言を届けるのが基本となる(ゆえにフォロワー競争となりがちだった)Twitterと違って、インスタンス内の発言は参加者全員でシェアしやすいマストドン。インスタンスによってはアカウント数が100に満たないところも多々ありますが、気にする必要はありません。居心地がよく、雑談が楽しめるインスタンスを見つけられれば、肩肘張らずに緩いコミュニケーションを楽しむことができるでしょう。

どのようなインスタンスを選ぶべきか? その問いには、趣味性の強いインスタンスから入ったほうがいいと答えましょう。例えばカメラの話題が集まっている「photodn.net」、ボーカロイドの話題が中心の「Vocalodon」、VR、MR、ARのことについて語れる「VR Mastodon」などがありますよ。

自分の趣味に合うインスタンスが見つからなければ自分で開設するか、地域ごとのインスタンスに属するのもいいですね。奈良県を盛り上げるために作られたと思ったら、他の地域の鹿アカウントも集まりまくった「鹿トドン」のようなインスタンスもありまして。

接続するインスタンスを設定しやすくなるといいのかも

現在のマストドンは、ユーザーがフォローしている他インスタンスのアカウント経由で他インスタンスと接続する仕様になっています。海外では違法となるビジュアル群が原因で国交断絶された(海外の一部インスタンスが該当インスタンスと接続しない設定を取った)り、自分たちから鎖国政策をとるインスタンスもあったり(接続している他インスタンスのデータも保存する仕様のため、サーバーが圧迫されやすい)と、運用についても自由なところがあります。

この発想、うまく使うと面白いですよね。例えばアイドルグループの1人1人のインスタンスを立ち上げたとします。グループ内のインスタンスしか接続できない設定にすれば、ローカルタイムラインでは推しメンの話題だけ、連合タイムラインでは他メンバーの話題も見ることができるようになるでしょう。

同様にサッカー、バスケといったカテゴリごとに連合を組んで発言をシェアし合うという使い方もできるかな、と。

みんな仲良く、をいつまでも

日本でのムーブメントを生んだインスタンス「mastdn.jp」を見ていたら、残念ながら粘着の現場を発見してしまいました。経緯はさておき、人が集まる場でトラブルが起きるのは仕方がないのかな。昔からの友人、一緒に暮らしているパートナー、数人~十数人の部活だって、ケンカなりのトラブルが起きますすし。

どんなに小規模なインスタンスでも、今後権力闘争が起きるかもしれません。mastdn.jpのルールに記載されている「みんな仲良く」を続けることができるかどうか。マストドンならではのコミュニティの運営テクニックがまだ確立されてない段階だからこそ、1人1人の相手を想う気持ちが求められているのかもしれませんね。

image: オジ旅クラブ, EIGHT OF TRIANGLE OFFICIAL Mastodon, 浦和レッズ丼(仮)
source: EIGHT OF TRIANGLE OFFICIAL Mastodon, 浦和レッズ丼(仮), photodn.net, Vocalodon, VR Mastodon, 鹿トドン

(武者良太)

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