1,200円からはじめる多重録音生活のススメ。ルーパーアプリ「Looperverse」レビュー

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「スマホでできる」は、「普段づかいしやすい」ということ。

以前Looperverse」なるルーパーアプリを紹介しましたが、使い込んでみるとなかなかどうして幅広い楽しみ方があるとわかってきました。ギターだけでなくアカペラ多重録音なんかを録ってみるのも面白い。

というわけで、2週間ほど触ってみてわかったナイスな使い方や、アプリ「AudioBus」を使った応用スタイルなどを紹介していましょう。でもその前に。

「Looperverse」で何ができるの?

ざっくりとLooperverseの概要をば。このアプリはルーパーと呼ばれるエフェクターをアプリ化したもの。ルーパーとは短いフレーズを録音し、そのフレーズを再生しながらさらに違うフレーズを録音……というのを繰り返して、多重録音によるパフォーマンスを楽しむエフェクターです。

こちらはBOSSchannelによる、シンプルなループ機能で人気の高いBOSSのルーパー「RC-1 Loop Station」を使った多重録音演奏の映像です。

こんな風に、1人で伴奏やベースを演奏し、大抵最後にメロディーをソロっぽく弾いて楽しんだりするのが主な使い方です。しかし多くのルーパーエフェクターはフットスイッチで録音を制御しており、Looperverseはこれを再現するため別売でペダルを用意してくれています。じゃあ、ペダルがないと真価は発揮できない

ペダルを使えば、演奏する手を止めずに足の操作で再生や停止を行うことが出来ます。が、ペダル無しでも上手いことやる方法があるんです。それは……。

環境設定のMute During Recordをオフにし、間のトラックをミュートにするッ!

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Looperverseは選択中のトラックへの録音が終わると自動で次のトラックに録音を始めます(ネクストトラック機能)。この時、次のトラックをミュートにしていると、次のフレーズを演奏するまでにいったん猶予が生まれるため、よりスムーズに演奏を録音することができます。本来なら足で停止を押さないとならない部分を、ネクストトラックの切り替えで代用している感じですね。

エフェクターと違いテンポを聞きながら録音するのがメインになると思うので、カッチリとフレーズのケツを合わせたい場合はネクストトラックで続けて録るよりこうしたほうが良い感じになるかと。録音したバッキングの長さにリピート幅を調整することもできますが、その場合はテンポを捨てることになります。

実際にミュート手法をやってみると、こんな感じです。

Looperverseでミュートトラック挟み録音。

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小さく聞こえてる音はヘッドフォンから漏れてる音です。ミュートされている部分は録音はされていても音は出ないので、こうすればプレイに余裕が生まれますね。ミュートの間に次のフレーズのネタを考えたりもできます。

何を録音したらいいの?

なんでもOKですが、エフェクターと違いギター以外の音が録れるのでそこは活用したいところ。ギターの場合は自分で録音したバッキングに合わせたスケール練習や、ワンタップで移調ができることを利用したスケール転調の練習など、いくらでもやりようがありますね。

声を録音するなら、アカペラヒゲメンことsmooth McGrooveさんのような美しいハーモニーを作ってみるのも面白いかもしれません。全16トラックを駆使すれば1曲丸々作り込むこともできますし、リバーブディレイなど欲しいところのエフェクトは一通り揃っています。

実験的なことをするなら、スティーブ・ライヒの『Clapping Music』のようなフレーズを作ってみるのもアリ。手拍子で適当なリズムを録音し、その間隙を埋めるような音を録音していく。いわゆるケチャ的なアレですが、軽い気持ちで起動して音ネタを試せるというのがアプリの魅力だと思います。いちいち電源やケーブルを用意しなくて良いという、心的ハードルの無さを堪能しましょう。でもイヤホン、ヘッドフォンはあったほうがグッドです。

Audio Busを使って他アプリのフレーズを録音

各種iOS音楽アプリの橋渡し、ルーティングを可能とするアプリ「AudioBus」を使えば、さらに幅広いフレーズメイクが可能です。最近、バージョン3が出てMIDIにも対応したようですが、LooperverseはAudioBusにも対応しています。

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こんな風に、アウトプット側にLooperverseをセット。インプット側は色んなアプリを持ってくることができますが、テンポ設定が可能なアプリを推奨します。ここではKORGの「iKaossilator」を使ってみましょう。

この設定で、iKaossilator内のフレーズをLooperverseに録音してみます。

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iKaossilatorを起動し、録音したいトラックとテンポをチョイスします。今回はドラムフレーズを録音してみましょう。ドラム以外のトラックはミュートにするのを忘れずに。再生ボタンを押してドラムしか鳴らないようならOKです。

この時、ヘッドフォン端子ではなくスピーカーから音を出すとほぼ確実に音割れするみたいなので注意して下さい。いくつかのアプリで試しましたがAudioBus経由でスピーカーを鳴らすとLooperverseのインプットメーターにかかわらず割れてしまうようです。

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準備ができたらLooperverseに戻り、先ほどiKaossilatorで設定したテンポと同じテンポに設定します。で、ここが重要。画面左上の「AUDIOBUS」をタップ! これでAudioBus経由の音を認識するようになりました。この状態でタブからiKaossilatorを再生すると、先ほど設定したドラムフレーズが流れるはずです。あとはタイミングよく録音ボタンを押せば、トラックにドラムフレーズが録音されます。

実際に、録音したドラムフレーズにギターのバッキングを合わせてみました。

LooperverseにAudioBus経由でドラム録音。

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普通のルーパーじゃなかなかできないノリですよね。同じ方法で他音楽アプリの音源や、「Traktor DJ」なんかのトラックをLooperverseに持ってくることができますよ。お気に入りのグルーヴに演奏をノせるのもアガりますが、あんまりごちゃごちゃもってくるとルーパーってなんだっけ状態になってくるので、演奏の幅を広げるエッセンスくらいに捉えてもらえれば。

あと、今回紹介したこれら全部がiPadじゃなくてiPhoneでやっているというのも、ひとつ評価していただきたいところ。4.7インチの画面でここまでやれるというのは、Looperverseの操作性ありきだと思います。

1,200円で始める、多重録音生活。演奏欲求が高まることうけあいです。

ワイヤレスで動作するペダルが付いたルーパーアプリ「Looperverse」がぼっちライブをスマートに変える

#looperverse #chronocross マブーレBGM

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photo: ヤマダユウス型
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