えっ、Wi-Fiタダ乗りって罪には問えないの?

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えっ、Wi-Fiタダ乗りって罪には問えないの?

暗号鍵の価値とは」を考えさせられました。

僕たちが日常的に、本当に日々お世話になっている「Wi-Fi」、いわゆる無線LAN。自宅や会社の無線はパスワードという暗号鍵で守られており、パスワードを知らなければ接続できません。他人のWi-Fiを解析して、勝手にネットを使っちゃう!といった「タダ乗り」行為は、セキュリティ的にも法的にも絶対にやっちゃダメな問題ある行為です。

……と、思っていたのですがちょっと事情が変わりましたNHKニュースによりますと、Wi-Fiのタダ乗りに関しては罪には問えないといった判決がでているようなのです。以下ニュースの一部引用です。

東京地方裁判所は先月27日、「電波法では『無線通信の秘密』を盗んで使用した者は罰せられるが、無線LANの『暗号鍵』は通信の内容を知るための手段にすぎず、通信の秘密にはあたらない」として無罪を言い渡していました。

被告はWi-Fiの暗号鍵を解読して他人のWi-Fiに接続し、電波法違反の罪に問われています。そしてネットバンキングの暗証番号などを盗んで、預金を不正に送金させた不正アクセス禁止法違反などの罪にも問われていました。この電波法違反の判決に対して検察は控訴しないとのことなので、「今回の判決」ではこのケースの場合のWi-Fiタダ乗りは罪ではないということになります。

もちろん、無罪放免というわけではありません。

今回罪には問えないと言い渡されたのはタダ乗りの電波法違反の部分です。被告がどのようなフローを経たのかは詳しくわかりませんが、「『無線通信の秘密』を盗んで使用」という部分に引っかからなかったために電波法違反については無罪。侵入後の不正送金などに関しては厳しい罪に問われています。

このあたりは非常に複雑ですが、なんともモヤっとした感情が残るのは僕だけではないはずです。

だって、通信に身近に寄り添っている僕らからしたら、Wi-Fiはすごく身近なもの。そのパスワードなんて、家の鍵と同義です。今回の事例に照らし合わせたら「家の合鍵を勝手に作られて勝手にお邪魔します」されたのと同じ。

でもここまではセーフで、家の中のものを物色したらそれはアウト。

ん〜、個人的には最初からアウトな気がします。また、朝日新聞デジタルによると、この案件に対して総務省は違法である。という見解を示しているようです。今回の事例は「WEP」という古い暗号化技術を、特殊な機器で解読した行為でこれは電波法に違反するとのこと。詳しい見解はこちらをどうぞ。

暗号鍵が財産なのかそうじゃないのか、解析は罪か無罪か……。この問題は今後もケースごとにジャッジが変わってきそうな案件です。ただ、進化するテクノロジーと現代の通信事情に対して、法律や法律に対する解釈が若干追いついてないようなイメージも受けました。

僕らができることは、最新の暗号化に対応したWi-Fiルーターの導入と、暗号鍵(パスワード)のしっかりとした管理。必要ならばMACアドレス制限です。

top image: D Line/Shutterstock.com
source: NHKニュース, 朝日新聞デジタル

(小暮ひさのり)