作曲も演奏も! ハイスペックなAIロボットが奏でるマリンバのメロディー

作曲も演奏も! ハイスペックなAIロボットが奏でるマリンバのメロディー

視覚的にも愛らしい…!

Shimon」は、4つの手を器用に動かすマリンバ奏者。ジョージア工科大学の研究者Gil Weinbergさんによって数年前に開発されたAIロボットですが、最近はディープラーニングによって更に腕を上げたようです。一体どのように進化したのでしょうか?

もともとShimonは、人間の演奏に合わせて即興で演奏することができました。これは「Interestingness」とよばれるアルゴリズムによって、ただバンド仲間をコピーするだけにならないようプログラミングされていたのです。またこれまで演奏できたのは、モノフォニー(単旋律)のみ。

それが博士課程学生のMason Bretanさんによって、いまではメロディー、ハーモニー、和音までも自律的に作れるようになったといいます。そんな熟達した作曲家ロボットの演奏が、こちらです。

Video: Georgia Tech/YouTube

いかがでしょうか? 1つしかない目をたまに瞬きさせながらメロディを奏でる様子は、視覚的にもフューチャリスティックですよね。ユニークな音色も、なんだかずっと聞いていられるような気がしちゃいます。

こうした演奏ができるようになった背景には人工知能の導入があります。Shimonはディープラーニングによって5,000ほどの既存の曲を学習。そのなかには、ベートーヴェン、ビートルズ、マイルス・デイヴィス、レディー・ガガなども含まれるのだそうです。さらにデータベースで200万以上の主旋律、リフ、リックへのアクセスが可能。Bretanさんが最初の4小節を含む音をリードすると、以降はすべてShimonが作曲を担当できるようです。

Bretanさんはプレスリリースで「Shimonは、1度ぼくらが与えた4小節を学習すると、独自の構想で作曲をはじめるんだ」と明かしています。「Shimonの作曲は、ディープニューラルネットワークを使って学習したロボットが奏でる音楽や姿を体現している」といいます。

研究者たちによると、ロボットがディープラーニングを使って音楽を奏でるのは初めてのことだといいます。そんなShimonが初めて作曲した30秒ほどの演奏を2曲、お楽しみください。

Video: Georgia Tech/YouTube

Video: Georgia Tech/YouTube

Shimonの凄みは、目先のメロディーに集中するのではなく、全体的な視野をもって演奏するところ。有意義な小節、さらに単なる記号の配列とみなさない音楽をめざして工夫しているのです。

ShimonについてWeinbergさんは「ディープラーニングを使用することでより体系化された、整合性のある曲をつくる」と表現。「ロボットが音楽的にクリエイティブになり、人々が美しくて刺激的だと感じられるような新しい音楽をつくることはできるのか模索していきたい」とのこと。

共にShimonを進化させたBretanさんは、Shimonが作った曲が「ジャズとクラシックの融合に聞こえる」と語ります。また「ハーモニーは特にクラシックのようなんだけど、最初の曲には半音階の音の動きがあって、これはまちがいなくジャズの特徴だね」と分析しています。

みなさんは、Shimonの奏でるメロディーについてどう思いましたか? ルックスもサウンドもロボットらしさを好意的に感じられるのが魅力ですが「やっぱり音楽をつくるうえでソウルが足りない」なんて言ったらShimonに意地悪でしょうか。

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Image: YouTube
Source: Georgia Tech, YouTube(1, 2, 3

George Dvorsky - Gizmodo US [原文
(Rina Fukazu)

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