フランスのアーティスト、身分証の写真を自作して無事登録される

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仏アーティストは身分証の写真まで自分で描いちゃう!?
Image: Rafaël Fabre

フランスがまた変な(褒めてます)アーティスト生み出しちゃったよ...。

彼の名はRafaël Fabre。国民番号に登録する写真が、コンピューターで作ったグラフィックで通っちゃったっていうんです。

たしかに彼のCG自画像に関するこだわりはアートと呼べるものでした。ビデオゲームやビジュアルエフェクトスタジオが使う効率的な方法であるレーザースキャンに頼るのではなく、彼は3Dソフトで自身の頭を作ったのです。彼のこだわりは留まることを知らず、髪を表現するためにパーティクル・システムを、よりリアルな写真にするために複数のレンダラーまで用いたらしいです。なんでそこまでこのイタズラに熱中できたんでしょ。うーん、常人にはまったく理解できない。アーティストってそういうもんなんですかねぇ...。

彼はメールでこんな風に言っています。

まず初めに3Dスキャンについて考えたよ。でも僕はソフトを使って本物の写真が作りたかったんだ。だからBlender(ブレンダー)を使ってただの立方体から人の頭を作った。そして他のソフトでさらに緻密な修正を続けたよ。それでもモデルに自身の写真からとったテクスチャを使わなくちゃいけなかった。さらにブレンダーに戻って光と影をつけたんだ。服だって3Dモデルで作った。一度ブレンダーで描いてみたけど、その2Dイメージは光の修正とかもっと自分に似せるようにレタッチするとことがたくさんあった。3Dレンダリングされたものじゃなくて、証明写真機から出てきたように見えなくちゃいけないからね。

当然、彼の作品はフランスの情報管理における信頼性への良い問題提起にもなりました。才能あるアーティストならフォトショで簡単に同様の芸術が作れちゃうんじゃ!?ってことです。といっても前科のある彼のイタズラを、単に問題提起のためだとフランス政府に信じさせるのは楽なことじゃないんですが...。

仏アーティストは身分証の写真まで自分で描いちゃう!?2
Image: Rafaël Fabre

高解像度で見れば、彼の自画像は本物の写真ではないと見分けることができるクオリティでした。しかしIDカードの申請については、パスポートでさえ小さな写真とほかの証明書を提出するだけです。名刺ほどの大きさもなく画質の悪い画像なら、本人と見比べても区別がつかないでしょう。

この対策として、IDカードの写真は政府の認めた機関で撮ったものに限定してみてはどうかという提案がありました。でもこのイタズラ1つのために国民を巻き込むのはどうなんでしょう...。実際問題、写真はもはや身分証明において信頼できるものではないと認めるときでしょうけどね。

Image: Raphaël Fabre via Prosthetic Knowledge

Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文
(瀧川丈太朗)

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