京大発の合コンテクニック考えた。男女の動きの違いが効率的な出会いに

京大発の合コンテクニック考えた。男女の動きの違いが効率的な出会いに
Image: Weston/Shutterstock.com

*ただし森ガールに限る

知ってます。基礎研究で判明したことを安易に現実社会に応用しようとしても、私程度の頭脳じゃ大したことにつながらないって。でも、恋したい男女の妄想って止まらないじゃないですか。自分、愚かだな、と思いながら合コンにイケメンを集めて自爆したりするわけじゃないですか(注:EXILE効果)。

そんな私のところに舞い降りてきたのがこちら、京都大学の研究者さまが発表した論文(PDF)です。これは「動物のオスとメスのように、互いの位置情報を持たないが、探索して出会わなければならない状況での効率の良い探索戦略についての知見」を得ることを目標としたシミュレーション研究の結果についてまとめられたものです。

研究の概要は次のような文章で始まっています。

どのように動けば、効率よく目的の物を見つけることができるのか。これはランダム探索問題と呼ばれ、動物の探索行動だけでなく、タンパク質の運動から群ロボット、迷い人捜索に至るまで幅広い現象で生じる問題です。

この研究では自然界の中で頻繁に見られるLevy walk(flight)という動きを使ってシミュレーションしたそうです。Levy walkとは短い直線移動を頻繁に行ない、稀に長い直線移動をする移動パターンのこと。視覚や嗅覚、聴覚では場所を特定できないくらい離れた場所にランダムに資源がある場合に、動物や昆虫が効率的に資源を探索する行動パターンとして観察することができます。

例えばミツバチが花畑を探してブーンと長い直線距離を移動して、ある地点で短い方向転換を繰り返す姿を想像してもらうとわかりやすいかもしれません。そこに花が無ければまた長い直線移動を行なって違う場所に行く...純粋にランダムに移動を繰り返すよりも、探索エリアのかぶりを防ぐこともできる効率的な移動パターンがLevy walkなわけです。

今回の京都大学の研究はこのLevy walkを、餌ではなくオスとメスがお互いを見つけるための効率性という観点で活用しています。一口にLevy walkと言っても移動距離の確率分布を変えることでさまざまな移動パターンを作ることができます。Levy walkにおいては直線移動の距離の分布は裾野の広い、べき分布に従い、「べき分布の傾き(μ)」の違いにより異なる移動パターンを生み出すとのこと。

オスとメスがお互いを見つけるときに、方向転換の頻度が高いほうが効率的なのか、それとも直線移動の距離が長いほうが効率的なのか、をシミュレーションによって研究したわけですね。その結果、制限時間が短い場合は直線移動が長いほうが、制限時間が長い場合は方向転換が頻繁なほうが効率が良いことが判明したそうです。しかし制限時間が中間的な場合は両方の移動パターンが存在しているほうが効率が良いとのこと。

また、2次元空間に複数個体がいる状況に拡張しても、制限時間が中間的なときには、集団内に拡散的な個体と非拡散的な個体がいる場合にオス、メスともに最大効率を得ることを確認しました。(中略)
さらに、制限時間内に出会えたペアのみが子供を残せると仮定して進化シミュレーションを行いました。その結果、最初は同じ動きをしていたオスとメスが、徐々に違うパターンの動きをするように進化していく過程を観察することができました

これは...!!

と、以前の私ならここで安易に合コンテクニックへと結びつけてしまっていたところですが、このシミュレーションの設定は現実世界の合コンとはちょっと違っているので注意です。広大な自然の中で、お互いの居場所を知らないながらもお互いを探すという北斗の拳的ハードコアな合コンの場合のみ有効ですね。研究によると「オスとメスは異なる動きをすることによってバランスよく効率性と正確性を得ることで遭遇効率を上げることが出来ます」ということです。

森ガール(μ=3.0)に出会うためには私はμ=1.1で攻めていきたいと思います(*ただし森ガールは実際に森林に生息している場合に限る)。

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Image: Weston/Shutterstock.com
source: 京都大学, Wikipedia

(塚本 紺)

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