スタッフが耳の不自由なピザの名店。繁盛の影にはテクノロジーあり

スタッフ全員、耳が不自由なピザの名店。繁盛の影にテクノロジーにあり
Image: Mozzeria/YouTube

ピザのおいしさに聴覚は関係ない。

米サンフランシスコにあるMozzeriaはディナータイムは満席になり、Yelpでは4つ星がつくナポリ風ピザレストラン。この店のオーナー夫妻メロディーとラスをはじめ、スタッフの多くは耳が不自由ですが、利用客は来店するまでその事実に気づきません。

というのも、この店はConvo社のVRS(Video Relay Service)を使うことで電話、つまり口頭のコミュニケーションでの予約が取れるのです。VRSとは、聴覚障害者が、手話通訳者とビデオ電話をあいだに挟むことで聴覚健常者と口頭でやりとりができる電話リレーサービスNBCの取材で「マジョリティーである聴覚健常者の顧客と、確実にコミュニケーションをとれるようにしたかった」とラスさんは語っています。

スタッフ全員、耳が不自由なピザの名店。繁盛の影にテクノロジーにあり2
Image: Convo

Mozzeriaに電話が入ると、ベルが鳴る代わりに緑のライトが光ってスタッフに入電を知らせます。スタッフがタブレットで電話を受けると、Convo社の手話通訳者が電話の内容を手話でスタッフに伝え、スタッフの手話を口頭で注文者に伝えるシステムです。ラスさんは、「50%ぐらいの電話を受け損ねていたが、このテクノロジーによってその数は5%ほどになった」とシステムの導入によって、電話を逃す割合が激減したと話しています。ちなみに、Convo社のこのサービスはFCC(連邦通信委員会)から提供され、電話代の少額の税金で賄われているとのこと。

Video: Mozzeria/YouTube

「ピザをほおばる表情がすべてを物語ってる。それに通訳は必要ない」とラスさんが語れる背景には、Convo社CEOで自身も聴覚障害者であるJarrod Musano氏が言っていた、聴覚障害者が経営するビジネスや消費者の生活の質を改善するようなテクノロジーが存在していたのでした。

Image: YouTube, Convo
Source: NBC, Mozzeria, Convo, YouTube

(たもり)

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