NASA、地球外生命体が存在しうる太陽系外惑星を新たに10個確認

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Image: NASA/JPL-Caltech via JPL

宇宙の"ほんのちょっと"の空間を調べただけ。

地球外生命体が存在する可能性のある星は、太陽系の中にも見つかっており、世界中のいろんな研究チームが新たな可能性を切り開いています。昨年には恒星「TRAPPIST-1」の周りを地球に似た惑星が周回していることが発見され、大きなニュースとなりました。そして、これら第2の地球候補はケプラー宇宙望遠鏡によって発見されています。

そんなケプラーの研究チームが、新たな太陽系外惑星の候補となる天体を219個発見したと発表しました。そのうち10個は地球と同じようなサイズで、ハビタブルゾーン内、つまり恒星から近過ぎず遠すぎず、熱すぎず寒すぎずの範囲に存在しています。この発見で、ケプラーのデータに基づく太陽系外惑星候補の数は計4,034個となり、中でもハビタブルゾーン内にある地球サイズの星は計50個となりました。さらにそのうち30個は、すでに太陽系外惑星として認められています。

ケプラーの観測データからは、単に惑星が見つかっただけじゃなく、小さい惑星には大きく分けてふたつの種類があることもわかってきました。それは、岩石でできた地球サイズの惑星と、海王星(直径は地球の約3.88倍)よりやや小さいガスでできた惑星です。これら2種類にわかれる理由は、元々地球サイズ〜地球の1.75倍程度の星が、何らかの原因によって水素やヘリウムなどを取り込むことで巨大化するためと考えられています。

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Image: JPL

ケプラーは2009年にミッションを開始しましたが、2013年に修理不可能な故障を起こし、その後は故障した部分を使わなくても遂行可能なミッションを進めています。今回の発見は、故障前の2013年までに収集したデータに基づくものです。当時のケプラーは、天球の中のはくちょう座の方向だけを観測していて、その範囲は銀河系の中のほんの一部(下の絵の黄色の範囲)に過ぎません。それだけでも、地球ライクな星が50個も見つかっているんです。2018年10月に始動予定のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡では、ケプラーよりさらに遠くの世界の観察が可能になります。

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Image: Jon Lomberg, Kepler mission diagram added by NASA/Wikimedia

NASAのサイエンスミッション理事会宇宙物理学部門の研究者、Mario Perezさんはプレスリリースで以下のように語っています。

ケプラーのデータセットは、地球と同じようなサイズと軌道を持つ付近の地球類似惑星集団を有しているという意味でユニークです。

銀河における彼らの発生頻度を理解することは、もうひとつの「地球」を直接イメージングするミッションの設計に多くの情報を提供してくれることでしょう。

ケプラーが見つけた太陽系外惑星に何かしらが住んでいる可能性もありますが、もしそうじゃなくても、ケプラーの知見を元に次世代のミッションでもっとたくさんの惑星が見つかるはずです。いつになるかはわかりませんが、人類が何らかの地球外生命体に出会うことは、もう希望じゃなくて確信になるのではないでしょうか。

切断しても再生可能なプラナリアが宇宙に行くと…こうなります

Image: JPL, Wikimedia
Source: NASA, JPL

Rae Paoletta - Gizmodo US[原文
(福田ミホ)

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