ソニーがAIの進化を加速する。ディープラーニングのコアライブラリをオープンソース化

ソニーがAIを加速する。ディープラーニングのコアライブラリをオープンソース化
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ソニーだって、ずっと前からやってたから。

本日発表されたのが、ソニーの「Neural Network Libraries」。ディープラーニング深層学習)のコアライブラリ(プログラムを生成する際のフレームワークとなるソフトウェア)です。オープンソースとして提供されるため、エンジニアやデザイナーは無償で活用して、人工知能AI)を実現できるディープラーニングのプログラムを開発し、プロダクトやサービスに搭載できるようになります。

あらためてかいつまむと、ディープラーニングとは人間の脳を模倣したニューラルネットワークを用いた機械学習の一手法。最近では、最強棋士を破り引退したGoogle DeepMindを使ったコンピュータ囲碁プログラム「AlphaGo」もその成果のひとつです。

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ソニーの「Neural Network Libraries」は名前からして優等生的ですが、中身もなかなかの優等生。ディープラーニングのコアライブラリは競合でもある、TensorFlow(グーグル)、Chainerといった先行者よりも後発なぶん、最新の手法をとりいれやすい設計や同等以上のメモリ効率・速度性能を実現し、今後の機能追加も簡単になっているとのこと。

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Xperia Earのヘッドジェスチャー(首認識)にもディープラーニングが使われている

もともとソニーは、カーナビでの世界初の音声認識(1995年)、AIBO(1999年)にはじまり、デジカメの顔認識・表情認識、最近ではXperiaのバッテリー予測、Xperia Earの首認識、デジタルペーパーの手書き文字認識、ソニー不動産の不動産価格推定エンジンなど、多くの実績を持っています。

今回は、ソニーがこれまで自社で培ってきた資産ともいうべきAI・ディープラーニングのコアの部分をオープンソースとして開放するということなんです。

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コアは様々な環境(OSやハードウェア)で動作するプログラミング言語であるC++11で記述されており、Linux、Windowsをはじめ多くのプラットフォームで動作。コアライブラリ自体は、プロトタイピングがしやすいPythonが使えます。

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NVIDIAのCUDA・cuDNNを最大活用することで高速化。さらに、製品・サービスへの搭載をサポートするために、スマホ向けCPU用やIoT機器用に処理を書き換えるための特殊実装を追加できるようになっています。

ソニーでは、すでに社内で年間のべ800人を動員するディープラーニングの人材育成活動を行なっているそう。ただ、社内の人材育成だけでなく、「Neural Network Libraries」を公開したのは、AI技術の普及と発展に貢献することが狙い。

後発であるがゆえに、開発者のコミュニティがつくれるのかという課題はありますが「機能としてはいいものができたので、選択肢に入れてもらいたい」というソニー関係者の言葉には一定の自信が見えます。

実は公開するコアライブラリは、社内での活用を経て、3代目にあたるそう。つまりそれだけ、「いいもの」ができたからこそ、満を持しての公開になったということでしょう。なお、専用サイト立ち上げに加え、ソースコードはGitHubでも公開し提供するとのこと(Apache 2.0ライセンス)。

Video: YouTube/Sony
多彩な写真表現を実現するデジカメ用アプリ「ピクチャーエフェクト+」

個人的には、イメージングとオーディオに強いソニーだからこその展開にも期待したいです。例えばサードパーティー企業や個人がディープラーニングを活用したαシリーズ用の新しいアプリケーションをつくったら、そのアプリをソニーがサポートしてくれるとか。

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Source: Neural Network Libraries

(松葉信彦)

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