Googleの多様性を否定したエンジニア、即刻解雇される

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Image: achinthamb / Shutterstock.com

多様性に対し真剣と見るか、聞く耳持たない独善性と見るか。

2017年8月4日金曜日、Google(グーグル)のソフトウェアエンジニアが職場の多様性を否定するような文書を公開、炎上していました。Blooombergによれば、Googleは週が明けた8月7日月曜日、そのエンジニアことJames Damoreを即刻解雇したそうです。

Demoreの「Googleの思想的エコー・チェンバー」と題した10ページに及ぶ文書は、まず金曜日にGoogle社内で拡散され、土曜日にはそれについてMotherboardが伝え、その後米Gizmodoが全文を公開していました。

Recodeによれば、GoogleのCEO、スンダー・ピチャイは8月7日の夕方に声明を出し、「(Damoreの)文書の一部は我々の行動規範を逸脱しており、我々の職場に有害な性的ステレオタイプを助長することで一線を超えてしまった」と述べています。

BloombergがDamoreにメールで直撃取材したところ、彼は「性的ステレオタイプを追求したために解雇された」のを認めたそうです。LinkedInアカウントによれば、彼は2013年12月からGoogleのマウンテンビューオフィスで上級ソフトウェアエンジニアとして働いてきました。

あるGoogleのエンジニアは米Gizmodoに対し、「複数の社員がこの文書の著者について人事部門に報告していた」と語りました。そのうち少なくともひとりは、「不利な労働環境」について不満を伝えていたそうです。

8月7日に出されたピチャイの声明にはこんなくだりがあります。

私たちの同僚のある集団に、彼らの仕事にふさわしくない生理的特徴があるという発言は、不快であり許すことはできません。それは我々の基本的価値観と行動規範に反しています。我々はGoogle社員ひとりひとりに対し、いじめや威圧、バイアスや不法な差別のない職場環境を作り出すために最大限努力することを期待しています。

この件に関してGoogleで最初に公式にコメントしたのは6月末に就任したばかりの多様性担当バイスプレジデントでしたが、その反応には「ちょっと紋切り型で生ぬるい」という声もあがっていました。それに比べると翌営業日に解雇というのは厳しい対応で、Googleの多様性に対する真剣さを示すものとも受け取れます。

ただ、会社のメインストリーム思想に異議を唱えた人物を解雇するというのは、まさにDamoreが文書の中で指摘していた、反対意見に耳を傾けない「エコー・チェンバー」的な判断であり、「法的にもNGかもしれない」という評価もあります。

Googleは米国労働省から、給与に「極端な男女差」があることを糾弾されているところであり、強い姿勢を打ち出さざるをえないのかなという感じもします。また、Googleで2013年に、社員が自分の給与金額を自発的に公開・共有する社内ツールを作った女性が処分を受けたことも暴露されています。

Google自身もちょっと後ろめたい部分があるからこそ、「自分たちはそっちじゃないっ!」と全力で叫ばなきゃいけないのかもしれません。

Image: Shutterstock.com
Source: Blooomberg、Recode(12)、MotherboardInc.The Guardian

Melanie Ehrenkranz - Gizmodo US[原文
(福田ミホ)

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