実の父親に偶然会った時のことを語るジョブズの声(動画あり)

黒タートル、がんに続き、今日はジョブズ自伝本を発売前に入手したメディアからリークがドッと流れてきています。生前あの俳句のようなメールに一喜一憂したのは一体なんだったのだ、というぐらい大量に。
分けても興味深いのが、CBS「60ミニッツ」が公開したジョブズの生の声。
ジョブズは昔、実の父親と知らずに実の父親に会っていたのです―。
番組冒頭に流れる初老の男性がジョブズの実父アブドゥルファタ・ジョン・ジャンダリさん、現在ネバダのカジノでVPを務める方です。
シリアから外交官目指して米国に留学し、そこでアメリカ人ジョアンヌさんと恋に落ちますが、ジョアンヌさんの父親の反対で結婚できず子ども(ジョブズ)を養子に出します。数ヶ月後、その父親が急逝し結婚した頃にはもう子どもの行方はわからなくなっていました。
やがて大人になったジョブズはジョアンヌさんと実の妹のモナ・シンプソンさん(作家)と再会を果たします。ジャンダリさんとはモナさんが5歳の時に離婚して出ていってそれきりになっていましたが、サクラメントでカフェレストランを経営していると知ったジョブズはモナさんだけそこに会いにいかせます。
スティーブ・ジョブズ(アイザックソンさんとのインタビュー):
血の繋がった母親探すんだから、そりゃまあ、血の繋がった父親のことも探すわけですよ。ちょっと情報は掴んだが、聞かなきゃ良かったなと思うような話だった。だからモナには自分が息子なことは絶対言うな、二度と会うこともないからって固く口止めしたんだ。
ウォルター・アイザックソン:
そこでモナはひとりで、ジャンダリさんが経営していたカフェに行ったんですな。すると(置いてきぼりにしてきて)本当に済まなかった...などなど積もる話の中でジャンダリさんは、実は自分にはもうひとり子どもがいたんだよ、と言い出したんですね。「その子はどうなったの?」とモナが訊くと、「知らない。もう二度と会うこともないだろう」と答えたそうです。
で、そのまま話を続けていたらジャンダリさんは、「おまえにはもっと大きなレストランやってる時に会いに来てもらいたかったよ」とこぼしたんですね。「前はシリコンバレーでも一番に数えられるレストランをやってたんだ。でっかい地中海風レストランで、みんな来てくれた。あのスティーブ・ジョブズだって来たんだぞ」
モナは思わずのけぞって「そのスティーブ・ジョブズはあなたの息子だっつーねん」と喉元まで出かかるのを必死で舌噛んで堪えました。でもショックは顔に出ますよね。それを見てジャンダリさんはこう続けたんです。
「そうだよ、スティーブ・ジョブズ。あの人はチップ半端なかったぞ」
スティーブ・ジョブズ:
彼は...なんとかレストランを構えるまでになった。で、僕もそこに行ってたって言うんだよね、一回か二回。シリアから来たとかいうオーナーには一度会って、握手した。それだけさ。
ウォルター・アイザックソン:
それきりジョブズは一度も話さず連絡も取らなかった。決して会おうとしなかったんです。
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アイザックソンに語るジョブズの声には感情が一切こもっていません。こんなに大事な話の途中で部屋をカツカツ歩き回ったり、気もそぞろです。何度も話してる間に自分と切り離して語れるようになったジョブズ、表向き(内心も?)自分に生を授けた男に全く無関心なジョブズ、他の誰のものでもない自分だけの人生を生きると決めたジョブズがここにいます。
「60ミニッツ」は米時間日曜7pm ESTから放映予定。
[CBS]
BRIAN BARRETT(原文/satomi)
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