ソニーが、公式にPS3の新機能「Playstation Home」を発表しました。同社は、さまざまなコミュニティの特徴を混ぜ合わせ、「Game3.0」というテーマにまとめあげたそうです。この「Game3.0」という言葉、別に商標でもなんでもなく、WebにおけるWeb2.0と同様に、ユーザーがコンテンツを作るゲームのことを「Game3.0」と呼んでいるとのこと(PS3に合わせて3.0にしたらしいです)。
で、どんな風に動くのか? 「続きを読む」クリック以降で、詳細を報告しますね。
ユーザーはプライベートエリアとパブリックエリアを持ち、加えて、家、部屋、身体、衣服、顔をカスタマイズできます。ちょうどSimsのようなイメージです。チャットで知り合った人(アバター)を部屋に招待してもいいし、みんなでマルチプレイヤーゲームを楽しんだり、ただ単にたまってるだけだったり…好きにしてオーケーです。

パブリックスペースには、ビリヤードやボーリングを楽しめるエリアがあります。ゲーム会社が提供する最新ゲームのでも体験スペースもあり、そこで、友だちとチャットをしながらゲームをプレイできます。映画館や衣料品店もサードパーティが実際に出展しており、映画館では映画の予告編を見たり、衣料品店ではA&Fのシャツを試着したりすることができます。
セカンドライフのような独自の経済システムが育成される可能性は一見したところ見当たらず、ユーザーがアバター用の服や家具を買ったり、ゲームを購入したりする場合は、ソニー自体に支払いを行うという形になっているように見えます。
また、パブリックスペースには3Dのバナー広告や、HDビデオ広告が挿入されています。もしこれらを見たくなければ、バーチャルPSPインターフェースを使って、どこからでも瞬時に広告なしのプライベートスペースに戻ることができます。プライベートスペースでは、自分のPS3から画像をダウンロードした額に入れたり、mp3ファイルをジュークボックスに入れたりすることが出来ます
また、「Hall of Fame」という大きなホールが用意されていて、そこでゲームの成果がディスプレイされているようです。ここで、自分のゲームの結果やトロフィーなどを見たり、友だちの成果と見比べたりすることができます。
Xbox 360のアチーブメントのような深さはないように見えますが、ホールを歩き回って、自分がどれだけゲームにはまり込んでいるかをしみじみと眺めることができる、といった具合です。
とにかく、3Dアバターと3Dのビジュアルが、素晴らしい出来です。そのクオリティは、セカンドライフが霞んでしまうほどです。さすがPS3!と唸らずにはいられません。
これで散歩したり友だちとチャットとかしてみたいなあ。今すぐしてみたいなあ。今後のバージョンアップも楽しみだなあ。「PlayStation Home」は、少なくとも現段階では、これ単体でPS3本体の売り上げを伸ばす原動力にはなっていないかもしれませんが、間違いなくPS3の魅力を高めると思います。ソニーは少しずつ、ゲーマー以外の層、つまり任天堂がWiiで狙っているそうにアピールしようとしているようです。今後も要注目ですね。