これは168年前に作られた世界最古と推定されるカメラ。
来月26日、ウィーンでオークションに出品予定なんですけど、既に下馬評では「1億5000万円は下らないだろう」と、競売も始まる前から全世界の注目を集めています。
木製のフレーム内に入っているのはダゲレオタイプのカメラ。発明家ダゲールが1839年8月19日にフランス学士院で発表した世界初の実用的写真技法です(解説)。カメラ本体はこの元祖ダゲレオタイプが発表されたのと同じ、1839年にパリのSusse Freresが製作しました。
持ち主は米国に住む学者さんで、独ミュンヘン大学で写真技術の教授をされていた亡父より譲り受けた遺品とか。競売のスターティングプライスは13万2000ドルですが、希少性から考えても100万ユーロ(132万9000ドル=1億5664万4911円)を軽く超えそうな勢い、ということです。
この世界に類を見ないスペックは「続きを読む」でどうぞ。
ダゲレオタイプは10年程度しか持たなかった技法です。日本語では「銀板写真」。銀板に直接焼き付けるので、ネガもないし、焼き増しもできません。
【スペック】
1 gazillion Megapixels
1 三脚
1 黒カーテン
1 Free top hat with every camera sold (probably)
1 レンズキャップ
ズームなし
オートフォーカスなし
赤目補正なし
手ぶれ補正なし
騒音なし
GPS EXIF情報なし
電池なし
携帯用バッグなし
マグネシウムパウダーは別途お買い求めください。 (編訳/satomi)
World's Oldest Camera To Go On Auction [BornRich]