鉛の塊をマッハ8の高速で「超」広範囲に飛ばすレールガンがあったら…
そんな願望をお持ちの方はイギリス最大の航空宇宙企業BAEシステムズにお問い合わせ下さい。こちらがその新開発のレールガンです。アメリカ海軍が既にパッケージ契約を結んだようですね。
レールガンをご存知ない方のために簡単に説明すると、火薬とか他の燃料を詰める代わりに、ものすごいパワーの電磁誘導で正確に発射できる電磁投射砲のこと。レールと言っても線路のレールとは関係ありません。やっぱ爆発は危険ですからね。
BAEシステムズ(オラクルのラリー・エリソンCEOが買収に乗り気なBEAシステムズとは別会社ですよ)がバージニア州ダルグレンの海軍水上戦センター(NSWC)に出荷したレールガンは32メガジュール(MJ)の「Electro-Magnetic Laboratory(32-MJ LRG)」。
前世代のレールガンの約4倍強力になりました。ただ1発ごとに300万アンペアのパワーがかかるので、Metal Gearのバッテリなんて一瞬で底尽きそう。
効率性に優れたレールガンを実現するには今から2020年までの間に蓄電器に大きなブレークスルーが必要でしょうね。あと高速発砲のたび銃身がズタズタにならぬよう、なんらかの手法も必要となります。
米軍なら倍の64MJ欲しがりかねないですけど、そうなると1発600万アンペアですから下手すると13年がかり。32MJで十分でしょう。
WILSON ROTHMAN(原文/翻訳:satomi)
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p.s. アンプ → アンペア に修正しました。ご指摘のコメントありがとうございます!