iPhoneと言えばタッチ。その特性をここまで大胆に極めたアプリは初めてでは?
iPhoneのボタンを押すと、向こうのPro Toolsとおんなじツマミが…出てきす。ツマミを指で動かすと…お~、向こうのPro Toolsのツマミも動いてくじゃないですかっ!
超能力じゃないですよ? iPhoneとiPod TouchをPro Tools LEリモコンに変えるアプリ「ProRemote」の仕業です。これはもう最強のiPhoneアプリでしょう。 先日のWiiリモコンといいこれといい、ガジェットというやつは意図せぬ方向に行きやがりますねー、うーん。
開発プログラマーのアレックス・ルリーヴル(Alex Lelievre)さんに早速お話を聞いてみましたよ。
「ProRemoteは来週のベータ公開を予定しています。目下サーバーはMac対応だけですが、もうじきWindowsにも間単にポート可能になりますよ(一歩一歩ですよ!)。ほぼ機能完備で、ジェイルブレイクしたiPhoneおよびiPod touchで使えます」「(最終バージョンは)アップルのネイティブのiPhone SDK公開まで出荷は見合わせるつもりです。このソフトウェアならアップルにも公認、説得できるんではないかと思ってます。なので、2月下旬ぐらいにはリリースに漕ぎ着けたいですね」
「立ってコンソールまで10往復してレベル調整が済む頃にはすっかり音楽やる気失せちゃってるんですよね。このソフトならドラムとかギターの位置からコントロールできるので、きっと演奏も流れが途切れなくなるんではないかと」
気になるお値段は「150ドル前後」。僕の知り合いのミュージシャンならそれぐらい喜んで出しそうです。発売予定と仕組み、もう1つの野心的な実験のお話は以下でどうぞ!
ProRemoteソフトは3段構えで動きます。(1)最初はiPhoneソフトで、UIとか音響シグナル、タイムコードのリアルタイムディスプレイを提供するところ。(2)これがTCPポート8183と8184上のプロプリエタリのプロトコルを使ってコンピュータ設定後のサーバーに接続します。(3)あとはサーバーが同じマシン内のMIDIドライバでPro Toolsと対話(交信)するんですねー。
しかもこれで終わりじゃなくて、アレックスさんが言うには「装置をネット接続やEGDEネットワークあるところ世界中どこからでもコントロールできるよう」AT&TのEDGEネットワークでリモコンの試運転もやったそうな! …ま、地球の裏側からPro Tools LEいじってどうするんだい、という話もありますし実用の幅は限られてそうですけど、発想がすばらしい。
将来はパニングに加速度計の採用も予定中。 「アップルからコードに公認が取れて販売許可が下り次第、是非販売したいです。そちらもたぶん2月のアップルのネイティブのソフトSDK公開後の話かと思います」-音響のプロとファンが行列作って待ちそうな予感がしますね。
[Alex Lelievre via Create Digital Music]
JESUS DIAZ(原文/訳:satomi)
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