エコだし、お財布にもやさしいですね。
「The SkySails system」は、大きなコンピューターでコントロールされている凧です。これを使うと、貨物船2つと、スーパーヨットの燃費消費量を最大30%削減する事ができるんだとか。この間、ちゃんとテストでも成功を収めたようですね。
そのシステムを搭載した写真の船「HV Beluga Skysails」は、1722平方フィートの凧に曳かれ、燃料を10%セーブしながら、ハンブルグから処女航海に出ました。「消費燃料も削減して、凧で動きを補助するなんて、なんか、頼りなくない?」と思うかもしれませんが、動いているところを見たら、「すべての船にひとつ装備されていればいいのになぁ」と思ってしまうかも!? ちなみに、「SkySail」は完全に自動なのでとっても便利なんです。
それでは、「HV Beluga Skysails」の航海を以下のビデオでご覧ください。
この技術は従来の帆船とは異なり、帆と船を繋ぐのは1本のロープだけ。それによって、よりパワーが出て、簡単に展開することができて、安全性も従来の自動式帆船に比べても高くなっているそうです。
また、この会社は今後6800馬力の凧を売る予定にしているそうです。これだと、燃料消費量は、最適な風条件において50%、平均して10%から35%は削減でき、運送会社が採用するのに十分保障出来ると彼らは語っています。また、結果的に資源を減らさず、地球と森を救い、原油価格高騰に対する本質的な部分での援助をしたいとも。確かに、世の中の船が「SkySails system」みたいな凧を使ったら、人間と地球はもっと上手に共存していける一歩を踏み出せるんだろうなぁ~。
JESUS DIAZ(原文/junjun)
【関連記事】 「Bounce Lamp」:柔らかな光を放つスリッパ帆船
【関連記事】 凧を動力源として氷の上を滑る(動画)
【関連記事】 続々登場する 次世代高速船 の明暗(動画)