手描き入力ができる、Axiotron社のタッチスクリーン型MacBook「ModBook」です。
Macworld 2007で発表から1年。Macworld 2008で触った実物は丸1年の成果が感じられる仕上がり。ファン待望のタッチのみならずMacBookのコンポーネントはすべて入ってます。タブレット専用ペン感知でパフォーマンスが犠牲になる低電力&機能削ぎ落としのマック(Air) ではないところが嬉しいかなーと。
長所● 基本はMacBookですよ。Core 2 Duo MacBookでLeopard搭載のMacBookをもってきて、標準のスクリーンをWacom Penabled Digitizerと交換してGPSも入れました
● スクリーンは明るめですけどマットです(新MacBook Proみたいな光沢はない)。像は僕のMacBook Proよりややファジーに見えます。
● 手描き認識は内蔵アプリ「inkBook」で試してみました。動作環境は良い感じ。
● スクリーンはキズ・指紋つかず。とても耐久性に優れています。
短所● 標準MacBookより重めですねー。なんせ「航空機クラスのマグネシウム合金」使用なので思ったほどポータブルではないかもです。
● 標準デジタル化ペンは使えます。が、ちょっと薄っぺらな印象。
● キーボード無しなので、タイプ入力が厄介です。
● 高い! 2279ドルか2479ドルもします。
● クリップボードみたく縦には使えません。
タッチ(米Gizmodoのジーゼス記者が紹介したWacom Cintiqみたいな)のAppleノートお探しの方にはピッタリで、2279ドルか2479ドル(CPU速度、HD容量、RAMが倍で、DVDドライブがダブルレイヤーなことからくる価格差ですね)で旅先でも漫画・イラストが楽しめます。
僕はフォトショップ使いでも芸術家でもないですけど(見たら分かる?)、ModBookは直接スクリーンに描けるので今使ってるWacomのペンダブレット「Bamboo」より上だと思いますね。アマチュアのデジタル・タブレットユーザにとって「思った通り絵が描ける!!」というのは大きな大きな違いでしょう。
この下の絵は僕がModBookのArtRageでササッと描いたもの。Bender(左)はイラストなぞらえただけです(これ得意なジーゼス殺して乗り移られたんじゃないので…念のため)。
スクリーンの動作は完璧ですね。白のペンはペンホルダーにすっぽり収まります。Wacomのペンほど硬くはないですけど、描きながらうっかり「右マウスボタン」やオンスクリーンのキーボ専用ボタンを押さなくなるまで、慣れるのに2週間ぐらいかかりますね。(レビューとギャラリーは以下で)
キーボはでもオンスクリーンだけなので、USBのキーボードが手元にない時は長文メールなんて書こうと思わないことですね。メモ取ったり長文がどうしても必要な時は手書き認識でかなり正確にできます。
OSダイアログみたいな「どうしてもキーボードが要る!」という時は、以下のオプションでこなしましょう。
GPS機能はナビとかGoogle Earthで現在位置確かめたり、普通のMacBookにGPSユニット取り付けるのと一緒の結果が得られます。でも車のナビとしては実践向きではないかもです。
ModBook発売を心待ちにしている人は普通のメールやネット用のパソコンは既に1台あって、それとは別に絵を描いたり、アートできるラップトップが欲しい人ですね。そんな人には「ModBook」は絶対「買い」。
それ以外の「ただ何となくタッチスクリーンのMacBook買って、たまにはアートもしたいけど、大体の時間はキーボードで作業してますよ」というタイプの人には向いてません。むしろ普通のWacomタブレットのご購入をおすすめします。
[Macsales]
JASON CHEN(原文/訳:satomi)
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