帝都物語で魔物と雄々しく戦った記憶は、今もありありと僕の心に焼き付いています。
日本初、いやたぶんアジア初のロボット「學天則」が、このたび大阪市立科学館の手によって、コンピューター制御式のロボットとして生まれ変わり、4月24日に報道陣にお披露目されました。
學天則は1928年に昭和天皇即位を記念した展覧会で発表されました。高さは約3.5m。左手に持った「インスピレーショナル・ライト(霊感灯)」を輝かせ、右手にもったかぶら矢で文字を書きます。ゴム管を通じて送り込まれた空気圧で動いています。表情も豊かで、ややルー大柴に似た顔がウィンクしたり首を傾けたり頬を膨らませたりします。
このたびの復元費用は約2100万円。本物の學天則はドイツで行方不明になっており、設計図も存在しないため、当時の資料や写真のみを参考に復元したとのこと。ロボット産業に力を入れる大阪市が、今年7月に新装オープンする科学館の目玉にするのだそうです。
なおこの学天則を作った西村真琴さんは工学科学者ではなく生物学者であり、マリモの保護に力を入れたりアイヌの人を守るための運動をしたりと、人間的にも大きな方でした。息子は俳優の西村晃さんです。
以下に動いているところの動画といろんな表情をした写真をおいておきます。

matt buchanan(MAKI/いちる)
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