ブラジル原産のコパイバという木が俄然注目を集めています。
この木からはオイルが取れるんだそうです。昔からアカデミックな世界では密かに注目されていて、ゴムの木からゴムをとるような感じで油を抽出できて、その油でディーゼルエンジンが動きます。そのため、ディーゼルツリーと呼ばれることもあるんだとか。
フィルターにかけるだけでトラックに給油して動かすことが可能とは…上の写真はこの植物の細胞の写真です。気をつけなければいけないのは、この油を使う時は収穫してから3ヶ月以内に使うことだけだとか。
じゃあ、原油をこの木に置き換えると仮定すると、果たしてどのくらい植えたらよいのでしょう? 例えばサウジアラビアの産出量で考えたら? 以下で簡単な計算をしてみました。
●サウジアラビアの原油産出量(1日あたり)
1100万バレル
●1エーカーに植えたコパイバの木から産出できる油の量(1年あたり)
25バレル
●サウジアラビアの1年あたりの原油産出に相当する量をコパイバで作ろうとした場合に必要なエーカー数
1825万エーカー(木の数でいうと: 182億5000本)
●北アメリカの面積
60億5069万7738エーカー
●北アメリカでトウモロコシ栽培に使われている面積(2007年度)
9億500万エーカー
●エタノールに使われるアメリカ産トウモロコシの量
15%から増加中
●とうもろこしの植え替えが必要な頻度
毎シーズン
●コパイバの植え替えが必要な頻度
90シーズンごと
どうでしょう。世界レベルで考えて、そのうち枯渇するだろう原油の代替とする可能性がない話でもないような気もしますけど。
残念なのは、この木を植えてから収穫までは15〜20年かかるということ。あと熱帯地方以外で育つかどうかも不明とのこと。
すみませんがこの問題に詳しい人がいたら僕らにいろいろ教えてください。
[abc via treehugger]
Additional Sources : [world factbook][nass][yahoo] [popular mechanics]
Mark Wilson(MAKI/いちる)
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