あとはぜ~んぶ体の傾きで運転するセグウェイと1輪車のマッシュアップ「Uno」です。
組み立てたのは18歳のBen J. Poss Gulak君。先日トロント全国モーターバイク・ショーで公開するなり、「どういう教育を受けた子なんだ!」と質問攻めになったようですよ? (たぶんTango発明したこの子だと思うんですけどね)
彼に機械いじり教えたのはお祖父ちゃんです。機械組み立ての工房を持ってて小さな頃から電車やロケット作って育ったそうですよ? 学校のサイエンスフェア(科学作品展)で加速度計のコイル使って回る磁気自動車作ったのが評価されて地方代表から国代表に選ばれ、最終的にはカナダ代表チーム18人の一人として世界54カ国の精鋭と技術を競う桧舞台も経験しました。
その約1ヵ月後にお祖父ちゃんは逝去。遺言で工房を引き継いだベン君はますます機械の面白さにのめりこんでいきます。で、2006年に中国に行って「スモッグが厚くて一度も太陽が見えない」ことに驚き、電気で動くバイクの必要性に目覚めます。
そうしてできたのが、このUnoですね。厳密には2輪です。トラックの後輪みたいに左右くっついて並んでるので、これ単体で体のバランスが取れるんです。セグウェイと同じマイクロジャイロモータ使ってますけど、ジャイロは前後用とターン用の2個搭載。
プロ用ソフトは高くて手が届かなかったので、スケッチからプランニングを起こす部分は無料のGoogle SketchUpを使って着手しました。すると間もなく、3D CADソフトウェア・パッケージ「SolidWorks」の営業マンが訪問販売に来たそうです。そんな高いもの買えないと断りながらも、今これこれこういうことをしてるんだよ、と説明だけしたら、翌日もうSolidWorksの無料コピーと猿でもわかる入門ガイドがセットで届いたんだって! 粋なことする営業マンですよねー。
ジャイロのプログラミングはバイク改造やロボット工学に詳しい人たちからアドバイス受けたそうです。なんていうか、18歳の若さでこうやって大人を巻き込んでいけるところが素晴らしいですね。将来が楽しみ!
ギャラリーは以下でどうぞ。公式サイト見るとベン君、もう「プレジデント」になってますけど、メアドがhotmailだったりするところが、かわいいです。
[Motorcycle Mojo via Make —Thanks Daniel]
Kit Eaton(原文/訳:satomi)
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