なんとも根の深い問題が、浮き彫りにされているように感じます。
こちらは、あの可愛い可愛いペットロボット「Pleo」の亡骸。交通事故にでも遭遇したかのような無残さですが、それならまだ良かった…。実は、アメリカで開催されたDIYの祭典「Maker Faire 2008」のエキシビションで、戦闘ロボットと対戦させられた結果なんです。
以下に動画がありますが、あまり気持ちのいいモノではありません。なので、そういうの弱い方は、スルーの方向でお願いします。なす術もなく立ちすくむ「Pleo」。それに対して容赦なく大きなブレードを叩きつける戦闘ロボット。そして、大笑いして見守る観衆…。
これを企画した人、見て楽しんだ人にしてみれば、きっと「血の通わないモノとモノをぶつからせただけだから、別にいいじゃん」といったところでしょう。ま、正論といえなくもありません。
翻って、せいぜい弱々しく首を振るしかない「Pleo」にしても、単純にプログラムに則って、その行動を取っているわけだし、戦闘ロボットだって目の前のロボットを叩きのめすことだけが存在理由ですから、しょうがないといったところでしょうか。だけど…やっぱり、ねぇ。
かのアシモフは、ロボット工学三原則として、以下の内容を唱えました。
■第一条 : ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。■第二条 : ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。■第三条 : ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。(Wikiより)ちなみに、『鉄腕アトム』はサーカス小屋に売られ、『火の鳥』のロビタは差別主義者から標的にされました。それに対して、『ターミネーター』や『マトリックス』では…。
この動画の未来がどこに繋がっているかは、もちろんボクにはわかりません。でも、今後50年、100年の間に起こりうる、重大な問題の芽が孕んでいるような気がするんですが…みなさんどう思いますか?
[DViCE via Tech Digest via Bot Junkie]
Adrian Covert(原文/オサダシン)
【関連記事】