「ブーン!」も「ワン・モア・シング!」もなく、iPhone以外のサプライズがなかった基調講演の中で、際立っていたのが「ホワイトがひっそりとiPodファミリーに帰ってきた」ということ。そう、ホワイトのiPhoneの発表です。確かに、アップルが製品の基調カラーとして、ホワイトを無くしたことはなかったですよね。イヤホンしかり、プラグしかり、ストアしかり、Macbookのホワイトしかり。でも結局、ホワイトのiPodが無い世界に僕らは慣れつつある。これが意味するところは、わずか9カ月後には、またほっぽり出されて、白はまた「時代遅れなクール」になるんじゃないかな? ってこと。
結構、辛らつな意見のようですが、米GIZMODOのBenny Goldman記者は「ホワイトは万人受けじゃない。」と言ってるみたいです。「かつてはiPod旋風のメインカラーだったホワイトだけど、月日が経てば誰からも見向きもされなくなるって…」とも。
ジョブズが大衆の前に小さな黒い塊(iPodかiPod touchか?)を登場させたとき、私たちは「ラジカルだ」と思ったけど、結局は「そういうものなんだ」と受け入れた。Apple製品が鏡面加工のアルミ製で登場したときも、私たちはまたあぜんとしたけど、今はなんとも思っていない。今日、またホワイトのiPhoneが登場したけど、それは今までもっとも型破りな製品、って印象ではない。(中略)白ってそんなに新しい、一番人気の色だっけ? ホワイトが、MacBook Airに復活するの? 要は、この白のiPhoneが、人の心を揺れ動かすかどうかってこと。僕はないね。
なるほど…。日本じゃ白って「家電の色」的なイメージがある気がしますが、日本ではどっちの色のiPhoneに人気が集まるんでしょうね? 「どっちも買う!」と言ってる人が、周りにちらほらいますが…。
Benny Goldman(原文/常山剛)
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