7月30日発売予定の大人の科学マガジン別冊「シンセサイザー・クロニクル」。
YMOから小室哲哉から中田ヤスタカまで、現代音楽には欠かせない楽器となったシンセサイザー。雑誌ではJSPA(日本シンセサイザー・プログラマー協会)の協力のもと、シンセサイザーの歴史からさまざまな方によるビッグ対談から次世代コントローラーの紹介から、盛りだくさんな内容となっているそうです。
そして…おまけがアナログシンセ本体です。
マジで!? 3200円なのにシンセがついてくるの!?
大人の科学マガジン別冊 シンセサイザー・クロニクル大人の科学マガジン編集部
大胆にもほどがあります。
というわけでこのたび無理を言って学研さまにお邪魔して、このアナログシンセを触らせていただいたのですが…すごい楽しい! つまみをいじりながらスタイラスでバーを触ると、ミュイ~ンと音が変化し、アナログシンセ独特の温かみのある電子音が自在に作り出せます。EXT.SOURCEがついているので、そこにテルミンなど他の電子楽器をつなぐことも可能ですし、アンプ出力も可能です(ぜひ良いスピーカーにつないでみてください)。
何より操作が簡単で気軽に「音を作る楽しみ」を味わえることができます。非常に愉快です。
また、大人の科学マガジンの西村俊之総括編集長によると、「つまみの役割がわかると、世の中の音の成り立ちが判っていく」というのも楽しみの1つだとのこと。各つまみの機能は以下のとおり。
● PITCH ENV: 音の立ち上がりと終わりに音程をつける。実感としては、実際の音色を変えるつまみに感じます
● ATTACK: フィルタの立ち上がりの長さを決める。実感としては、音の出はじめが伸びていきます
● DECAY: フィルタの終わりの長さを決める。実感としては、音の出終わりが伸びていきます
● LFO WAVE/RATE: 発信した音をもう一度低周波で揺らします。実感としてはビブラートのように感じます。
● CUT OFF: 周波数をカットして、音質を変えていきます
● RESUNANCE: CUT OFFした周波数を強調します
1つ1つのつまみがそれぞれの「音の要素」に対応していて、それをひねることによって、実際に音がどのような部品でできているのか、それを実感として体験することができるんですね。わかります。
今年の夏は北京五輪ですが、インドア派な方は、KORG DS-10と一緒に、このアナログシンセサイザーでどっぷり音作りの世界にハマッてみるというのはどうでしょう?
(いちる)
大人の科学マガジン別冊 シンセサイザー・クロニクル大人の科学マガジン編集部
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