今でこそアップルは高成長企業であり、iMacとMacBookはクールなパソコンということになっていますが。
10年前までは、アップルはその存続すら危うくて、ソニーに買収されるなどの話が極めて現実味を帯びていたのです。
それが、ジョブズがアップルに復帰して、本当に奇跡的に、すべてひっくりかえりました。彼はアップルを創業した後追い出され、NeXTを作り長年煮え湯を飲まされ、アップルに帰ってきて、そして「iMac」のコンセプトと共に、歴史に残るほど見事に復活を果たしたのです。上の動画はその象徴となった「iMac」が、「Hello(again)」という言葉と共に帰ってきた模様を収めたビデオです。昔Macは起動時に「Hello」と表示するパソコンでして、それがジョブズが帰ってきて「Hello(again)」になったというわけですね。
ジョブズが去った後、長らく迷い羊となっていたアップルと、同じく迷い羊となっていたジョブズは、ここで見事に再婚を果たしました。当時WIRED JAPANに「われわれはジョブズにどう謝れよいのだろう」というものすごく感傷的な記事があがっていたのをよく覚えています。
今ではアップルは印象どおりの超クールな企業ですが、激しいアップダウンがあったこと、そしてそこを乗り越えたのは「Think different」だったことを、アップルとは関係のない方々も参考にされてはどうかと思います。きっと何か役に立つと思うので(人生的な意味で)。
(いちる)
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