新しいデジタル一眼の未来が、垣間見えた気がします。
オリンパスと松下電器は、これまでデジタル一眼レフの規格として「フォーサーズシステム」を推し進めてきました。
フォーサーズシステムは、キヤノンやニコン、ソニーにペンタックスといったメーカーの規格とは違い、ゼロからデジタル専用として立ち上げたもの。35mmフルサイズやAPS-Cといった撮像素子に比べると、撮像素子自体が小さいために、ボディが小型化できるというメリットがありました。
しかし!! 画質を追求するあまり、ボディもレンズもそれほど小さくはならなかったのが現状。やっとオリンパスのE-410/420、交換レンズのZD 25mm F2.8といった薄型パンケーキレンズが登場し、小型化の機運が高まってきました。
そこでマイクロフォーサーズですよ。撮像素子自体のサイズは変わりませんが、マウント径を約6mm小さくし、フランジバックを約1/2の長さにしました。そしてマウント電気設定数を9点から11点に増やしました。
これじゃあなんのことはよくわからない人もいると思いますが、要はこれまでのフォーサーズシステムと互換性を保ちながらも、より小型化できる規格を作ったということなのです。
フランジバックとは、レンズの一番後ろにあるレンズから撮像素子までの距離です。これが短くなるとボディの奥行きを短くすることができます。ただし、一眼レフのように、撮像素子の前のミラーを配置することが不可能となりますので、EVF(液晶ビューファインダー)か背面液晶によるライブビュー撮影が必須となります。
従来のフォーサーズシステムのレンズもアダプタを介して接続することが可能なので、フォーサーズユーザーも楽しみですね。
もちろん、現行のフォーサーズ規格のカメラも平行して開発していくようなので、オリンパスと松下電器は2つの規格を同時に推し進めていくようです。
キヤノンでいえばEFマウントとEF-Sマウント、ニコンならばFXとDXみたいな感じですが、撮像素子のサイズは同じなので、フォーサーズとマイクロフォーサーズのほうが互換性は高そうですね。
果たしてどんなデジタル一眼カメラが登場するのか、今からワクワクですよ。
いくつかイメージ画像を載せておきますので、思う存分ワクワクしちゃってください。
マイクロフォーサーズのベネフィット、ニュースリリース[オリンパスイメージング]
(三浦一紀)
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