ふと目を上げると、巨大なウンチが猛スピードで突進中~
まさか悪い冗談にしか思えない惨事が、スイスで本当に発生しました。首都ベルンにて、ある日、突風に乗り、1軒の家屋のサイズの超巨大なウンチが空中を飛来! 電線を断ち切り、着地先の窓ガラスを破壊した後、ようやくおとなしく地上に転がって、事なきを得たそうです。
このバカデカいウンチ、実はれっきとした芸術品だったようでして、市内のパウル・クレー・センター(Zentrum Paul Klee)美術館の庭園にあった特別展示品が、誤って飛び去ったことから起きた事故だったと明らかになりました。
なんでも「Complex Shit」という作品名で、米国人アーティストのPaul McCarthy氏の手になる力作だったようでして、訳せば”手間のかかる糞”といったニュアンスのバルーンが展示されていたというから驚きですね。もう笑うしかありません。だって、これほど人騒がせな、”手間のかかる”作品だとは、だれも思いもよらなかったことでしょう…。
本来ならば、非常時には安全装置が作動し、バルーンの空気が自動的に抜けるため、この特大ウンチが猛威を振るうなどということはないはずなのですが、どういうわけか、まったく予想外の展開になってしまったそうです。当の作者であるMcCarthy氏は、いまだこの事件を知らないようで、再び作品の展示を継続するかどうか、美術館側も悩んでいるようでした。
幸い怪我人などは出なかったそうですが、ちなみに被害に遭った人たちが「クソー」と叫んだ(!?)のかどうかは、定かではありません。
[Guardian Image via Mitchieville]
Sean Fallon(原文/湯木進悟)
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