オリンパスと松下電器(パナソニック)が策定した「マイクロフォーサーズ」。その第一弾のカメラが、パナソニックから発売されます。
その名も「LUMIX DMC-G1」。画素数は1210万画素。本体の大きさは約124(W)×約83.6(H)×約45.2(D)mm。重さ約385g(本体のみ)となっています。
ちなみにカラーリングはコンフォートブルー、コンフォートレッド、コンフォートブラックの3色。赤や青っていうのは、デジタル一眼カメラでは珍しいですね。
ミラーレス構造のため、光学ファインダーは搭載されず、可動式の3型背面液晶またはLVF(ライブビューファインダー)を通して被写体を確認して撮影します。
LVFはいわゆる「EVF」(液晶ビューファインダー)で、144万画素相当、倍率1.4倍(35mm換算0.7倍)となっています。スペックでいけば、結構高精細じゃないでしょうか。視野率は100%です。
気になるオートフォーカスは、コントラスト検出方式を採用。合焦速度は従来のデジタル一眼レフカメラ並みということらしいです。
また、LVFはマニュアルフォーカス時には自動的に5倍または10倍に拡大されるので、ピント合わせも快適ということ。ちょ、ちょっとすごいんじゃないでしょうか。
このLVF、結構評判良さそうで、海外サイトなどでは「よく見える」と絶賛されている模様です。
ボディと同時に、マイクロフォーサーズ専用レンズとのレンズキット、Wレンズキットも同時発売されます。
レンズキットに付属するのが、標準レンズ「LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」。35mm換算で28-90mm。手ぶれ補正機能付きです。
Wレンズキットには、上記の標準レンズに加え望遠レンズ「LUMIX G VARIO 45-200mm/F4.0-5.6/MEGA O.I.S.」が付属。こちらは35mm換算で90-400mm。こちらも手ぶれ補正付き。
Wレンズキットならば28-400mmを2本のレンズでカバーできてしまいます。望遠レンズのほうは単体発売もするようです。
なかなか魅力的なシステムになっていると思います。以下に製品写真を載せておきますね。
で、最後にいくつか気がついたことを。
マイクロフォーサーズのウリだった動画撮影機能は今回搭載されていません。おそらくこれは、次の機種で実現するのではと思われます。
また、ボディ内手ぶれ補正もついておりません。パナソニックのこれまでのフォーサーズ機でもレンズ側に手ぶれ補正を搭載しているので、これはパナソニックの思想なのでしょう。
ということは、もう1社のオリンパスに期待がもてますね。この2点をクリアした機種が出るんじゃないでしょうか。形はE-300みたいなスクエアタイプで。うう、欲しくなってきた(出てもいないのに…)。
実際にさわってみないと、マイクロフォーサーズの実力とやらはわかりませんが、ほどよくコンパクトで使いやすいのではないでしょうか。
9月27、28日から各地でお披露目イベントがあるようなので、興味のある方は行ってみてはいかが?
気になるお値段ですが、ボディ本体で8万円前後、レンズキットが9万円、Wレンズキットが12万円ほどと予想されています。
発売は10月31日。新しいデジタル一眼カメラの幕開けです!LUMIX DMC-G1[パナソニック]
(三浦一紀)
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