水星をぐるぐる回るミッションを背負って一人旅に出たNASA宇宙探査機メッセンジャー(MErcury Surface, Space ENvironment, GEochemistry and Ranging spacecraftの頭文字でMESSENGER)が6日東時間4:40AMごろ、水星上空たった125マイル(約200km)まで接近通過しました。
この写真は、翌7日東時間1:50AMごろから地球に届いた最新ショットからの1枚です。何百枚と写真も激写してくれたようですよ。
水星と言えば太陽系で一番小さくて、太陽に最も近い惑星ですよね。その全球をこれだけの解像度で、こんな細かいディテールまで超鮮明に撮影できたのは人類史上初の快挙です。

水星のクローズアップ撮影はマリナー10号探査ミッションが最初でしたが、当時は接近通過中に片面撮れただけ。カメラも解像度が低く、直径0.99マイル(1593m)しか撮影はかないませんでした。
それが今回のMessengerでは広角カメラと狭角カメラの解像度は直径59フィート(17m)で、全球の撮影が可能とのこと。太陽の光熱が心配ですけど、回転するソーラーパネルのお陰で温度、発電量、多層断熱システムのバランスを保ちながら撮影は続行する、ということです。
写真クレジット:NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington
Jesus Diaz(原文/訳:satomi)
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UPDATE:画像クリック後のリンク修正を加えました。ご指摘のコメントありがとうございます。