『コンタクト』のアロウェイ博士呼ばなきゃ…。
NASAが先月上旬、宇宙の奥から従来の通説を覆す説明不能な轟音をナイスキャッチ!しました。どこから出た音なのかNASAにも一切手がかりがないと、NASAゴダート宇宙科学研究所のチーム代表Alan Kogut氏は言ってます。
本当に宇宙からカーブ投げてこられた気分ですよ。微弱信号が引っ掛かったら御の字だと思ってたら、みんなの予想より6倍も大きい雷みたいな騒音が返ってきたんですから。
NASAによると「この宇宙マイクロ波背景の起源は謎のまま」―原始の星々でもないし、既知の電波ソースのどれにも該当しない。それどころか「問題はこんなシグナルを生むほど電波銀河はないこと」で、既知の宇宙のどこを探しても、 こんな鼓膜が破れるような音が出せるものは、存在しないのだそうです。
NASAゴダート宇宙科学研究所ARCADEチームのDale Fixsen氏@メリーランド大学によると、このようなシグナルを受信するには…
「イワシ缶みたいに宇宙に電波銀河を詰めなきゃならない。ある銀河と隣の銀河との間にスペースは一切残らないだろうね」
もう少し科学的な言い回しに置き換えると、要するに彼らにもこれが一体全体なんなのか、「ぜんぜん分かりましぇ~ん」ということですね(UPDATE:事実とは異なります。詳しくはこちら)。

この音を検出したのは気球でとんでるARCADE(Absolute Radiometer for Cosmology, Astrophysics, and Diffuse Emission)という機材で、第1世代の星たちが発した熱を探すというのが本来のミッションです。2006年7月にテキサスから打ち上げ、空気が薄くなって宇宙の真空に近づく上空12万フィート(36 576m)を飛んでます。
観測では絶対零度より2.7度高い温度までギューンと下げます。この温度を確保するため、機材は液体ヘリウム500ガロン以上詰めたタンクの中に置いてるんですね。これがつまりは宇宙マイクロ波背景放射と同じ温度です。
ミステリアスな宇宙人のiPodプレイリスト(?)に繋がるという予想外のハプニングに、ゴダート宇宙科学研究所の科学者たちも大興奮! ベガスのアダルト・エンターテイメント・エキスポに出向いたギズのジェイソン・チェン君より、もっと興奮しているようですよ。
[NASA]
Jesus Diaz(原文/訳:satomi)
【関連記事】