今月の米露衛星衝突事故で出た宇宙ゴミ(デブリ)が、今後行われる静止軌道へのロケットの打ち上げ全てを妨害する可能性も出てきました。
露サンクトペテルブルクのプルコヴォ天文台のAlexander Stepanov所長はこう語ってます。
「衝突事故で出たデブリ(宇宙ゴミ)は高度800km以上に広がり、あと5~6年で共通の軌道に集まってくるだろう。その事実に照らし、今後の打上げは調整せにゃならんでしょう」
NASAによると、地球周辺の低軌道・高軌道にある宇宙ゴミは現在1万9000個。ここには今回衛星衝突事故で出た10cmを超える残がいも1000個含まれており、先日お伝えしたようにハッブル宇宙望遠鏡の修理も既に危険に晒されています。
ピクサー映画『Wall-E』を、「リベラルのバイアス」とか、「地球や宇宙を住めなくなるまで汚染するだらしない人間に描いてる」とか言って批判してた人は、この状況をどう説明するんでしょうかっ!
…というわけで本日の言いたい放題はこの辺で。
あ、下の写真は、「ジャックの話は本当だよ。上の写真とこの下の写真をあわせて見たらWall-Eの未来が現実になるのもそんな遠い話じゃないって分かるはず」と、米版読者のGawdさんが投稿してくれたものですよ(ソース:Jalopnik)。

Jack Loftus(原文/訳:satomi)
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