ついに米露衛星衝突、Wall・Eのデブリ宇宙にまた1歩

    ついに米露衛星衝突、Wall・Eのデブリ宇宙にまた1歩

    「いずれこうなることは分かってました」

    ―まるで嘘ニュース「Onion」のNASA科学者のような投げばちなコメントをAPに漏らしたのは、ジョンソン宇宙センターで軌道のデブリ(宇宙ゴミ)を見守る専門家マーク・マトニー(Mark Matney)氏。

    宇宙には交通管制室もないからね。進路方向に何が来るか知る万国共通の手法もない」

    ―ジョンソン宇宙センターの軌道上のデブリのチーフ、ニコラス・ジョンソン(Nicholas Johnson)氏もむっとしてます。

    火曜に起こった人類初の大型宇宙衝突事故では、シベリア上空約790kmの衛星軌道上で起こりました。ぶつかったのはアメリカが1997年に打ち上げた重量1235ポンド(560kg)の米イリジウム社の通信衛星と、ロシアが1993年に打ち上げ機能停止・制御不能と思われる重量1トン弱の衛星。NASAもイリジウム社も「ロシアが悪い」と非難してます。

    事故でどれだけのデブリが出たかは、まだ分かってません。「数ダース分は絶対ある。でも数百には届かない。マイクロメートルのサイズの破片まで含めたら数千個」というのが、マトニー氏の最初の見積もりでした。米空軍が最初に行ったレーダー追跡では600個確認されてます。

    NASAによると、衝突現場の軌道から270マイル(435km)下にある宇宙ステーション(ISS)に影響が出る可能性は低く、今月22日のスペースシャトルの打上げにも影響はない模様です(再評価は必要なので遅れは生じるかもしれませんが)。

    これまでにも投棄した破片・部品が原因と見られる事故は4件(NASA発表)起きていますけど、衛星本体同士の衝突事故はこれが初めて。

    ゴミをひょいひょい器用によけて飛べるのは、映画『WALL・E/ウォーリー』の中だけのお話のようでございます。

    [AP, Cnet] 関連: ITmedia News

    Wilson Rothman(原文/訳:satomi)

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