よくあるハリウッド版アメコミ映画だと思ってなめてました。すみません。
3月28日公開予定の『ウォッチメン』を観てきたのですが、期待してたより1000倍面白かったです。
壮大なSFX。スタイリッシュな映像と音楽。レトロフューチャーなガジェットや衣装。あちこちに散りばめられた80年代ポップアイコン。
ここまでは予想の範囲内でしたが…加えて、完全に予想を裏切る、重層的で深みのあるストーリー。
ヒューゴー賞などを受賞した評価の高い原作を、完璧ではないものの、かなり忠実に再現したそうです。政府によって強制的に引退させられたヒーロー達が、それぞれのやり方で、自分のアイデンティティと世界の平和を模索するその姿は、悲しくて、滑稽で、しかしリアルで、胸を打ちます。
それぞれのキャラクターの心情描写も丁寧で深く、文学的といっていいくらいです。
映像もバイオレントながら格調高く、これはマジでオススメ。個人的には★5つです。
今月のギズモードラジオでも力説してるので、興味があったら聞いてみてください。
ところで…
主要キャラクターの1人、オジマンディアスことエイドリアン・ヴェイトなのですが、どう考え直しても、僕たちギズモードにあまりにも馴染みがありすぎる、とある人物を想起せずにはいられないのです。
その名はスティーブ・ジョブズ。以下、理由を列挙します。
※以下、映画のネタバレを含むので、大丈夫な方のみお読みください。

● 大企業のCEO
● 菜食主義者
● 使用しているパソコンはMacintosh SE30
● Macを白黒モード(control+option+コマンド+8)で使用
● 世界でもっともタフで有能で激しいビジネスマン
● 黒のタートルネックを着ている(スーツの上からですが)
● 独特な世界観を構築している
● デザインやディティールにこだわる
● より良いものを作り世界を変えようとしている
● アップルの1984年のテレビCMを鑑賞していた(南極のシーン)
…まあ考えすぎの可能性大ですが…
ジョブズを参考に映画版オジマンディアスを作り上げたのか、あるいは偉大なCEOを想起するとどうしてもジョブズっぽくなるのか、あるいは単に僕が考えすぎでおかしなことになっているだけなのか…でもひとつの見方としては面白いのではないでしょうか? 映画を見た後のネタにでもどうぞ。
Jesus Diaz(いちる)(thx! モダシン)
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