CNETが情報筋から得た話によると、ソニーがPlayStation®NetworkにPSPミュージックストアを組み入れる案を検討中らしいです。
3月に出たUMD抜きの新PSPの噂は6月2~4日のE3で発表となる本決まりの話のようですし、PSPに直接ダウンロードできる世界最大の漫画ストアを検討中という噂(以下はデモ動画)もありましたよね。
もしかしてソニー、本当はiPodのような展開にしたいのでは?
というのもソニーは昔から、端末でのコンテンツ管理の仕方を間違えてるんですよ。この10年はポータブルミュージックで躓きました。MinidiscとATRACハードウェア、結局はMP3プレーヤーに取ってかわられたわけですが、ちょっと遅すぎた。--ソニー自身が2005年に認めたように。
リーダー交代後も依然その痛みは残ってるようで、ハワード・スティンガーCEOは今月こう発言してます。
「最初からオープンな技術でやっていたら、おそらくアップルに勝っていたと思う」
flashベースのPSP、PlayStation®Networkサービス拡大の噂が本当なら、楽曲分野ほど酷くはないにせよ、ポータブルゲーム端末でもUMDフォーマット中心に最初PSPのエコシステムを作ってしまうという、似たような間違いを犯してしまったのじゃ、と思ってしまいます。ソニーは近視で、デジタル配信の避け難い行く末が見えてなかった...。
フルデジタルコンテンツ配信、楽曲・動画ストア、オンライン機能の強化―これみんなPSPの新しい方向性として最近耳にする噂ですが、今すぐじゃないにしても避けて通れない気がします。2005年と同じで、今回もソニーが気づいたのは、アップルがゲーム業界参入(去年)で道筋を示した後だった、と。考えすぎかな。
[CNET]
John Herrman(原文/訳:satomi)
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