スティーブ・ジョブズはプライバシーを大事にする人なので、家の中が見れるのはごく親しい人だけです。そこで、ここでは僕が妄想の限りを尽くして考えたジョブズ邸内想像図をお届けしたいと思います!
(文:Adam Frucci/イラスト:Dan Meth。過去作品→The Seven Types of Employees You Meet at Best Buy、Pop Culture Charts、animated Phone Sex Fetishesほか)
1)巨大な自画像リビングには、沈思黙考する自らの姿を幾通りか描いた巨大な自画像が掛かっている。メンタルな壁にぶつかった時はここからインスピレーションを得る。タイトルは「底なしの思考のプール」。高名な英国人芸術家ダミアン・ハースト(Damien Hirst)に700万ドルで発注した。
2)[編集カット] のプロトタイプスティーブの手元には、アップルが現在開発中の新ガジェットの最初の試作品がなんでも揃っている。この[編集カット]が氏の厳しいテストにパスした場合には、2012年のどっかで市場に出る運びとなる。これは[編集カット]を統合する初の[編集カット]。ファンボーイは狂喜乱舞間違いなしだ。氏は現在、これを3個の水晶玉の間に置き、ポジティブなエナジーを発散するデザインかどうかを占う標準の「オーラ」テストを行っている。
(訳注: ブラックジョークが苦手な方は、この先は読まないでください)
3)インド人の物乞いの子の心臓70年代インドに瞑想の旅に出たスティーブ。メスカリン、マッシュルーム、スコッチガードをちゃんぽんしながらムンバイ界隈を徘徊していた、そんなある日ハイになった勢いで物乞いの子を素手であやめてしまった。その心臓は大切にしまい、これを見て自分の運命を司るのは自分だということを思い返している。
4)背もたれのない変なエルゴノミクス椅子2003年にジョナサン・アイブ(Jonathan Ive)がスティーブにクリスマスプレゼントとしてあげた椅子。ジョニーは良質なエルゴノミクスをプロモートする椅子だと言ったが、スティーブは単に背中を何物にももたせ掛けなくて良いところがいたく気に入っている。自分のことは自分で支えられる人なのだ。
5)ベッドの上の天井は鏡張りそういう用途ではない。誰かと一緒に眠ると「[自分の]夢の純正が妨げられる」とかで、ひとり寝に拘る人なので。これは朝一番に目にするのが自分自身になるよう誂えたもの。
6)チャリティー依頼の手紙の束膨大な資産の一部を義捐金に充ててもらえないだろうか― ワクチン研究、大学の奨学金、LSD研究などなど、チャリティーからの依頼はスティーブの元に山のように届く。スティーブは切手をはがしてコレクションに加えた後、こうした手紙はみんな巨大な暖炉の薪にくべ、火をおこすのに使っている。
7)召使いの家族ジョブズ邸の地下室にはグアテマラ人の一家が住み込みで働いている。料理・掃除など家事一切を手伝い、給与はiTunesギフトカード。
8)スティーブ・バルマーのブードゥー人形スティーブが何年もかけてこしらえた労作。針でブスブス刺すのではなく、人形はバルマーが公けの場に姿を現す間ずっとイノシシの汗に漬けている。
9)監視画面社員が製品の詳細をリークしたり、家族に話さないよう、スティーブは社員全員の自宅にカメラを設置し、全部一人で常時監視している。
10)チベット仏教のタルチョ(祈祷旗)、仏像、線香、コーランほかスティーブは多くの宗派のオブジェを家中に置いている。氏は信心深い人ではないが、スピリチュアル。自分の中にすむ神を信じている。他の誰でもない彼自身の。
(訳注: ジョブズ邸内を2世に案内してもらったラッキーな読者Nojuanさんからこんなコメントがつきました。 「おかしな話だけど、今のお家は僕も実際行ったことがあるよ。笑ったのは彼のクローゼットにスーツがあったこと。海外出張で要るのかな、と思った。気取った感じが全然しなくて、素敵な庭のある、とても心が安らぐ家だったよ」)
Adam Frucci(原文/訳:satomi)