今はタブレット一色なので、グーグルとHTCも乗っかるって聞いても驚きじゃないですよね。
豪Smarthouseの報道によると、HTCとGoogleが「過去18ヶ月間」の共同開発で「タッチタブレットの実働モデル数点」を製作したそうです。うちひとつはグーグルChrome OS搭載。
先月GizmodoではGoogleもタブレットを作るべきだと書きました。今はAppleタブレットの話題がヒートアップしてるので、GoogleがChrome OSのネットブックを出す話もどっか飛んじゃってますからね。
Google-HTCと言えば先のNexus Oneでもハード&デザインともに素晴らしい出来を披露してくれたし、このタッグならタブレットも結構いい線いけるんじゃないでしょうか。
ただ、Smarthouseが報じたようにAppleタブレットと「互角に争う」相手なのか? というと、たぶんそれはないような気がします。
これまでに知り得た情報を総合すると、アップルはガジェット本体と同じぐらいタブレットのコンテンツ面にも力を入れているようです。ギズではAppleタブレットがどう新聞・教科書・雑誌の定義を変えるか詳しく紹介しました。うち雑誌についてはマルチタッチの未来でどんな進化を遂げるか一度ならず紹介しています。例えば以下はスポーツ誌『Sports Illustrated』がタブレットでどう変わるかデモした動画です。
最近のアップルによるLala買収劇はiTunesを将来クラウドベースにする動きと見ることができます。さらに同社はiTunesストアでTV番組購読パッケージを取扱う契約成立に向け意欲的に取り組んでます。
まあ、Appleタブレットはツチノコみたいなもんなので、確かと言える情報は少ないんですけどね...。でもこうして出てくる情報の断片を俯瞰すると、その中核には「読むもの、聞くもの、見るものをストリーミングできるガジェット」の姿が容易に浮かび上がってきます。
一方、Googleタブレットがコンテンツ・レベルでAppleタブレットと互角に競り合う未来は、ちょっと想像できませんよね。でも、だからと言ってGoogleタブレットならではの強みがないというわけじゃないですよ。
Chrome OSローンチで明確になったように、グーグルはインターネットに素早く、クリーンに、安くアクセスできる端末を何段構えにも用意しようとしてるわけですけど、こうした目標はもしかしてGoogleタブレットで全部一挙解決かもしれません。
JooJooタブレットを試用して気づいたんですけど、ウェブコンテンツ消費用にうまくデザインしたタブレットって使ってみるとホント病みつきになるんですね。グーグルのChrome OSタブレットもきっと同じような仕組みになるんじゃないでしょうか。つまり使い手がタイプ入力する部分は最小限に抑え、文字通りハンズオン(手でいじる)なウェブサーフィンが体験できる端末、です。
[Smarthouse via Business Insider]
Kyle VanHemert(原文/satomi)