今回は、6月上旬に発売予定のIS01をいち早くお借りすることが出来たので、早速レビューしたいと思います!
まず持った感じですが、サイズ的に両手で持って丁度いい感じでした。ですので、iPhoneのように片手で本体持って、もう片方の手でタッチして使うというよりは、スライド式の携帯のように両手でもって使ったほうが扱い易いです。パンタグラフ キーボードパンタグラフ式のキーボードなので、しっかりとキーを押し込む必要があります。その感触から、ネットブックのようにテーブルに置いてカタカタキーを打ちたい感覚にとらわれますが、手の大きい男性にとっては、キーピッチが狭いので両手持ちがベター。
もしかしたら女性だったらキーボードのように打てるかもしれませんが。
一応このように、ヒンジは二段階に調節可能。角度によって、机に置いて使うか手持ちで使うか選ぶことができます。
現在発表されているAndroid端末では唯一ワンセグが見られる機種なので、ワンセグを見る時には角度を変えて机に置いて見るには重宝しました。後で紹介する好きなウィジェットを表示させておいても便利ですね。
静電容量方式タッチパネルを採用し、マルチタッチにも対応。
面白いのは、日本の携帯にあるようにのぞき見防止液晶になっているところ。「ALTキー+Enterキー」で素早く切り替えられます。
ただ、液晶自体はプラスチックなので触った感じ若干チープに感じましたね。
まだまだ続きます!
IS01は、第三のインターフェイスとしてトラックボールも実装しています。このトラックボールが結構優秀でした。例えばマップを起動して、ストリートビューを操作する時なんかは、トラックボールで操作した方がとっても快適でしたよ。
また、両手持ちを想定しているからか「IS01」は、ショートカットが数多くあります。先程の、のぞき見防止の切り替えショートカットがそうであるように基本的に「ALTキー」を押しながら他のキーを押すことで簡単に各種操作ができてしまいます。
トラックボールもALTキーを押しながら操作をすることで一気にページの上下に飛べちゃいます。このショートカットは結構使いましたね。
僕の場合ブラウジングでは、両手持ちの場面が多いからかショートカットキーですべての操作が完結してしまったので、ほとんどマルチタッチは使用しませんでした。だって使い易いんだもん!
Android OS1.6に、クアルコムのSnapdragon(1GHz)を搭載しているわりにはちょっとカクカクする場面がチラホラ。
おそらくメモリが少ないためか、何個かアプリを起動するとフリーズしたりする場面もありました。もちろん何も起動していなければそれなりに動きます。ウィジェットだけを起動して操作していますが、基本的な操作速度はこんな感じとおもっていただければと思います。
先日の発表会にて、auコンシューマ商品統括本部長高橋さんの言葉に「ネットブックとスマートフォンの間を目指した」という言葉がありましたが、実際日常生活で使ってみると、どちらかというと「スマートフォンとガラケーの間」の機種だと感じました。
そもそも日本語での搭載実績の多いAndroid OS 1.6を採用したのは、地デジをはじめとするガラケーの機能を盛り込むためだそうで、既存の日本の携帯ユーザーを大きく取り込む狙いが垣間見れます。
たしかに、au one ナビウォークや、LISMO!、「~@ezweb.ne.jp」のメールが使えたり、ワンセグが使えるのは、既存の日本の携帯ユーザーがスマートフォンに触れる機会を持つという意味では敷居が低くなるので良いことだと思います。ただ逆に言ってしまえば、全世界的な意味でのスマートフォンの定義からは捉えきれない機種だといっていいでしょう。
正直最初IS01を触った時、僕は戸惑いました。それはスマートフォンというカテゴリからみると、どうしてもとらえにくいものでしたし、根本の思想に違いを感じたからです。しかし、不思議な事に使ってくうちに、Androidというスマートフォンを代表する携帯を触っているはずなのに数年前まで使っていた、au携帯を連想させました(たとえばメディアブラウザなんかもそうでしょう。auの携帯電話に必ずあるインターフェイスそのものです)
おそらくそんな、スマートフォンとガラケーの間の機種ということで、微妙な意見を投げかける方も多いと思います。でも僕はむしろ期待をしたいと思いますね。それは既存の日本の携帯との融合であり、IS01のショートカットの便利さのようにスマートフォンが学べるところが多いと思うんですよね。もちろんブラッシュアップはまだまだ必要だと感じます。しかし、そこら辺はAndroid携帯ですから、ソフトウェアアップデートも期待したいですし、新たな使い方をauがどう提案していけるかというのも見物だとおもいます。
au IS01は6月上旬の発売となっています。
IS01 [au]
(遠藤充)