これはまさに「次の大波」ですよ。
アップルが、位置情報ベースの広告プラットフォーム「iAd」を発表しました。
これからは、アプリの中で広告を見る機会がより増えるのでしょう。平均的なユーザーは1日のうち約30分をアプリを見て過ごすといいます。3分ごとに広告を見せていくとすると、1日合計1億のデバイスに10億インプレッションの広告...
また、その広告自体もiPhoneの特徴を生かしたものとなることが予想されます。具体的には、動画を多用したり、インタラクティブにしたり、あるいは最寄りの映画館の上映情報を案内したり...マルチタスク機能もついたので、アプリを終了させることなく広告をいじることもできますね。
例えばトイ・ストーリー3のバナーをクリックすると、それが画面いっぱいに広がって、音楽がなったり動画が流れたり、あるいは簡単なゲームのようなコンテンツが出てくるかもしれません。そういうクリエイティブを仕込むことは可能だし、またそういうのが増えると思います。
アップルは広告のサーバー周りも提供します。レベニューシェアはデベロッパー側が60%、アップルが40%。
そして、この部分が実は一番注意事項というか大事なポイントかもしれませんが、iPhoneもiPadもFlashをサポートしていません。昨今のインタラクティブだったり動画や音楽が流れたりする広告は全てFlashで作られていますが、それをHTML5で書く必要が出てくるということを意味していると思います。
アップルは今年の1月にモバイル広告会社Quattroを買収しましたし、2月には位置情報をベースにして広告を出す機能を搭載したアプリを処分していたので、規定路線ではありましたが...そうですか、アップルが広告事業に乗り出しますか...
これは大変なことになってきましたね。
Brian Barrett(いちる)