この安さなら何でも許せちゃいますかね...
なぜかiPhoneとiPadの両方の良さを合わせ持つという「Windows 7」スマートフォンタブレットが世界初公開されちゃったり、なにかと驚きの発見も多かった今春の「香港エレクトロニクスフェア」でしたけど、またまた夏休みにやって来ましたので、せっかくだから今回は超お得なガジェットショッピングで各地を巡ってみましたよ。
やっぱりお土産には、このところのAndroid人気に乗り遅れないため、秋葉原でも各種輸入モデルを購入可能とのことではありますが、香港ならではの激安価格にて、「APad」「ePad」「iPed」などなどのネーミングで、モロにiPadそっくりデザインを狙ったAndroidタブレットの入手にチャレンジしてみたいと思います。日本での流通価格の半額以下は当たり前、ちょっと足を運べば、どんどん値段が下がっていきますよ!
香港のトレードマークでもある路面電車の「トラム」に乗って、まずは香港島の中心部にあるワンチャイというエリアへやって来ましたよ。
目指すは、香港でも有数の電化製品ショップが並ぶコンピューターセンターの電脳ビルでございます。わりと小ぎれいな感じで、大勢の外国人も訪れており、片言の英語でも安心して買い物ができそうでした...
実は少し前までは、香港に行けば日本で発売されるよりも前にアップルのiPadが大量に輸入販売されているのを手に入れられると話題だったのですが、すでに現在はアップルからも正式に国内発売されており、しかも正規品の販売価格が安い(16GBのWi-Fiモデルならば4万円前後)とあって、すっかり法外に高かった輸入販売品は影を潜めてしまったようです。街中でも本物のiPadを使っている人を見かけることが度々ありましたね。
そして、それと同時に、iPadそっくりのAndroidタブレットも、この夏から雪崩を打ったかのように驚異的な値下がりを見せ、最も香港でフォーマルな電化製品を買えるという評判のワンチャイの電脳ビルでも、アルミボディーのモデルが1万円台前半で十分に購入できる状況になっていました。
ですが、やっぱり時間があるならば、もう少し足を伸ばしまして、どんどんと同じ商品でも値下がりしていくショッピングエリアを当たってみることがお勧めです。香港島から海を渡り、九龍半島のほうへと足を運べば、掘り出し物価格の不思議なガジェットたちに出会えますよ!
九龍半島の電脳街で最も有名なのは、「香港の秋葉原」とも呼ばれているシャムスイポーというエリアでしょうか。黄金電脳商場や高登電脳中心などなど、先ほどのワンチャイの電脳ビルとは打って変わって、なんともチャイナなショッピングムードを味わえちゃいます。値段も香港島より下がったのを実感できますよ。
まだビルの中に並ぶショップならば良いほうで、通りには露天で所狭しとコンピューターや携帯電話、各種電化製品を売りさばく屋台が並び立ち、かなりカオスな雰囲気を漂わせています。この辺りまで来ると、片言の英語でさえ簡単には通じない怪しげな様子ですね。ただし、値段なんてあってないようなものなので、交渉次第では驚くべき底値でお目当ての商品が買えちゃいますよ。ただし、偽物にはご注意あれ〜
さて、前置きが長くなりましたが、現時点で最も激安価格にてAndroidタブレットを入手できそうなお勧めスポットをご紹介いたしましょう。九龍半島にはモンコックにも外国人に人気のコンピューターセンターのショッピングビルがあるのですが、それとは別にチムシャツイへ足を伸ばし、一歩足を踏み入れると、香港なのにアフリカかインドにしか思えない雰囲気を見せる重慶(チョンキン)マンションまで行くのがベストの選択肢のようです。
「多民族雑居ビル」と評されることもあるチョンキンマンションは、香港のド真ん中にそびえ立つにもかかわらず、あまり中では中国語が聞かれません。代わりに他のアジアやアラブやアフリカ諸国の人々が入り乱れ、その訪問者を相手に階下には多種多彩な電化製品ショップが入っています。英語はもちろんのこと、なぜか日本語が使える店も多いのは驚きですね。ここの中の人たちの商売根性は半端じゃありませんよ!結局、チョンキンマンションの一角の携帯電話ショップに並んでいた、その名も「iRobot」という7インチのAndroidタブレットを購入してみましたよ。上手に値切れば600香港ドル(約6500円)台で買えちゃいます。いまならもっと安くなってるかもしれませんけどね...
まずはiRobotのアンボックスショットから。一瞬ふとiPadならば絶対に入ってなさそうな付属品を見つけて目を丸くしてしまいましたよ〜
こちらは下部のドックに突き刺すUSBポートの増設キットのオプションなのですが、なぜかiPadだったらあり得ないポートが見当たりませんか?
そうなんです、モバイルを売りにするAndroidタブレットのiRobotではありますが、なんとLANポートを増設して、LANケーブルを直に差し込んでインターネットができちゃうのでした! どうやら中国本土では、まだまだ無線LANなんて使える場所が限られているため、皆がタブレットをフル活用できるようにと特別にLANポートが最初から用意されているらしいですね。
もしかして、単に安いだけじゃなくって、そういう意味でもAndroidのタブレットが人気だったりして? あっ、当然ながら、IEEE802.11b/gの無線LAN接続にも標準対応してますから、どうぞご安心あれ。
非常に簡単な仕様ではありますが、一応きちんと取扱説明書なるものも入っていましたよ。英語ではありますけど、一通りの使い方をマスターできそうな内容ですね。
こちらが各種ポート類がぎっしりと並ぶ本体底部の写真です。microSDカードでストレージの拡張を簡単に行なえるのはいい感じですね。
いよいよ電源を入れましてiRobotを起動中です。香港で電化製品を買う時のポイントといたしましては、こうやって電源オンにして必ず起動まで確認してから購入することでしょうかね。初期不良品をつかまされる危険を減らすことができますから。販売するショップの側も、この購入チェックポイントには喜んで同意してくれますよ。
どうやらこちらのiRobotには「Android 1.7」のバージョンのOSがインストールされているみたいです。続きのレポートにて、さらに詳細なるスペックから日本語での設定方法、そして、またまた次々と発見してしまった数々の驚きの特徴なんかをご紹介いたしますね。どうぞご期待あれ!
(湯木進悟)