あの木星の小惑星衝突から1年とちょい。熊本市のアマチュア天文家・立川正之さんが日本時間21日午前3時22分、木星に怪しげな閃光を観測・撮影しましたね。
新聞&TVの既報でご存知の方も多いと思いますが、国立天文台渡部潤一准教授の元に、県内の天文仲間の山田良二さんから電話連絡が、吉田光一郎さんから映像が届き、そこからワッと世界に広まったというわけです。
騒ぎを聞いて見直したら、なんと東京の青木和夫さんが同じ時刻に撮った以下の映像にもバッチリ映ってたんですってよ!
東京と熊本では約1300km離れてるので、これで「地球に向かう衛星に太陽光が反射した」とかの地球付近の現象という線は消え、木星にまた隕石が激突したという結論になりました。
同じような光は、今年6月3日オーストラリアとフィリピンの天文愛好家も観測しており、あちらは隕石衝突という結論でしたよね。今回の閃光もその後のNASAハッブル天体望遠鏡の調べで、巨大隕石が木星の大気圏に突入して起きたことが確認されています。2009年7月にハッブルが捉えた微小惑星衝突みたいな黒い痕跡はないけど...。イギリス天文協会(BAA)木星担当ディレクターJohn Rogers氏はSpaceweather.comに「6月3日の現象同様、この火の玉からも目に見えるデブリは出なかった」と話してますよ。
13ヶ月の間に3回も起こってた勘定で、天文家の間では「思った以上にボコボコ頻繁に起こってるのかも!」という話も出ているわけですが、これが地球に起こったらと思うとゾッとしますよね。映像ではちっこく見えるけど、木星と地球にはこんだけサイズ差ありますもん。
今回の光も幅1km未満と言ってる天文家もいるようざす。1kmって結構な距離という気が...
[MSNBC]関連:AstroArts、木星に衝突した天体の記録
Jack Loftus(原文/satomi)