上の画だけじゃ、ふーん、と思ったことでしょうよ。そうでしょうよ。でも実はね...。
この画、1982年に映画ブレードランナーのためにDouglas Trumbull氏のチームによって造られた未来のLA。そう、造られたのは1982年! 3Dモデル作成のソフトなんてないのです。この「未来」のLAは目の錯覚を実に効果的に使って造られたのです。
横から見ると...このように!
建物のシルエットの形した列が何層にもなっているのです。それはもう幾層にも幾層にもなっているのです。それプラス3Dの建物のミニチュア。どのように列を重ねていくと現実的に見えるのか。それをこれまたたくさんの光ファイバーを使って照らしてします。そして、画の鍵となるのはスモーク! 濃い煙を焚いて街上空にただようこのモヤを表現。スモークを上手にコントロールするのが映像の重点だったようです。
「未来」を造るためにかけられた手間とその美しさに、なんだか圧倒されてしまいました。
Jesus Diaz(原文/そうこ)