技術の力で人は幸せになれることがある。
Owen Cainくん、7歳。OwenくんはSMA(脊髄性筋萎縮症)1型を抱えて生活しています。筋肉の力が低下してしまう病気。筋肉をうまく動かせず、自分の体を自由にコントロールできません。しかしOwenくんは両親から教わり、読む事、書く事、そして数学なら少しできます。
Owenくんの生活を変えたのはiPad。大きなタッチスクリーン。感度のいいスクリーンでOwenくんは、初めて自分で本のページをめくることができました。iPadの仕様と無数にあるアプリ。これを使っていけばOwenくんの可能性は無限にひろがっていきそうです。Owenくんにあった使い方のできるアプリを探して、より多くのことにチャレンジできます。字を書くことができる、本を読むことができる。楽器を弾くことができる。今まで試してきたどんな高価な医療機器よりもiPadが彼の生活を変えたのです。自分の力だけでスイッチをオンにし、端末を扱うことができる。今まで試した医療機器ではそれすらも困難だったのです。問題なのは、iPadは医療機器ではないため、保険が適用されないということ。
おばあちゃんからプレゼントされたアプリでOwenくんが書いたのは「ハロウィンはハン・ソロになりたい。」やりたいことが、なりたいものがたくさんある。そして、それを伝える手段、叶える手段として技術は人を助けていく。技術で人は少し幸せになれることがあります。ありがとうテクノロジー。
[NY Times]
そうこ (米版)