グーグルからAndroid最新版Gingerbread(Android 2.3)とサムスン「Nexus S」が先ほど発表になりましたね!
このNexus S。OSと並んで注目なのが「NFC」サポートです。おさいふ携帯が当たり前の日本のみなさまにとってはお馴染の技術ですけど、ここでは今さら聞けないNFCのイロハをおさらいしてみましょ~。
NFCは近距離無線技術の一種
NFC(Near Field Communication)は新技術でも最先端技術でもありません。近距離無線技術の亜種で、もう世界中(特に日本・欧州)で使われています。RFID同様、NFCも端末同士をグーンと近寄せるとビビッと情報交換が可能。「スマートタグ」に携帯を掲げるだけで、テキスト、画像、URL、連絡先その他様々なデータを取り込むことができるんですね。
以下は、Nexus S搭載のNFCの機能説明。
ご覧のように、携帯の背面を数インチのところまで近づけると、ものの数秒で携帯にデータが読み込めちゃうんです(0:46)。タグはNexus Sに予め入ってるアプリ「Tags App」に保存しておけば、また後で使えるんだって。
データは磁気で送る
NFCは誘導結合(Powermatなんかの無線充電方式はこれ)がベース。結合のゆるやかな誘導性回路で近距離(通常は約4cm)を結び、電気・データの交換を行います。RFIDタグや非接触型スマートカードなどと基礎技術は同じなんだけど、Nexus SのRFIDはまだ読み取りオンリーみたいですね。情報はNFCタグから取り込むだけで、Nexus Sに取り込んだデータを他の端末&オブジェクトに読み出すことはできません。尚、NFCタグは導入コスト数セントで、シール、ポスター、ガラス、Tシャツ等々、あらゆるものに埋め込むことができます!
生活が便利になる
米国はまだですが、日本ではNFC技術も既に一大産業になっていて、NFC対応の携帯でみんな電車の切符買ったり、おさいふに使ったりしていますよね。グーグルはAndroidの新しいフラグシップ端末にこれを搭載しソフトウェアをオープンソース化することで、米国の携帯利用法も様変わりしてくれないかな~と期待をかけてるのです。
実用化はまだこれから
NFCの用途は何百通りもあるんだけど、アメリカではまだ全くと言っていいほど実用化されてません。...でもGoogleにはいくつかアイディアがあるみたいですよ。例えば映画館行って最新作『Tron』のポスターがあったとしますよね? 製作元のディズニーが、そこにNFCタグ埋めてて携帯掲げるだけで最新トレーラーが見れる、とか。Foursquareのようなチェックインシステムでも使えそうだし、ホームショッピングも楽になりそう。あとは「売り家」の看板に携帯掲げると、家の写真と詳細が全部見れるURLが表示されたり。
まだこれからだけど、ワクワクしますね。
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Bryan Gardiner(原文/satomi)