なんと店内のコミックや同人誌をその場で電子書籍へ「自炊」できる「自炊の森」というお店が秋葉原でプレオープンしました。「自炊」とは、書籍や雑誌をまるごと裁断機で切断して、スキャナを使ってデジタルデータに変換することを言います。
「自炊の森」は店内に裁断済みの書籍が並び、さらにスキャナが貸し出されており、その場で簡単に漫画を電子書籍化して家に持ち帰ることができるお店です。自分の持っていない書籍であってもデジタル化できるサービスは今までにありませんでした。
と、いうわけなんですが、ツイッター上では「このサービスって法的に問題ないの!? 」「モラル的にどうなの? 」といった懸念の声も。一方、自炊の森によれば
当店で提供するサービスはあくまで電子化する為の環境を提供するものであり、複製したい利用者様に代わって複製行為を代行するものではありません。あくまで著作権第三十条で認められている私的複製の為の環境を提供に限り、複製行為自体はお客様が主体となります。
また、店内で在庫している本については、店内で閲覧及びスキャンの為の利用に限り、本自体を貸与しているのではありません。(まんが喫茶で利用者が 自由にマンガ本にアクセスできるのと同じ根拠です)
よって、当店のサービスは著作権法の観点からコンプライアンスを満たしていると確信した上で、お客様にご提供させて頂いております。(事前に知的財産権に詳しい弁護士と相談した上での結論です)
とのことです。皆さんはどう思われます? 電子書籍と著作権に関する注目の議論ですね。
[自炊の森]
店内の漫画を「自炊」するレンタルスペースが仮オープン、裁断済み書籍を提供、ネット上は懸念の声多数[AKIBA PC Hotline!]
@jisuinomori[Twitter]
「「自炊の森」問題」[Togetter]
「「店内の漫画を「自炊」するレンタルスペース」にマンガ家・ファンが騒然」[Togetter]
(鉄太郎)