米Amazon.com からローンチされた動画ストリーミングサービス「Amazon Instant Video」。
日本ではまだサービスインしていませんが、そもそもAmazon Instant Videoって何なのか、おさらいしておきましょう。
「Amazon Instant Video」とはストリーミング動画配信サービスです
「Amazon Instant Video」は聞いてのとおり、Amazon上に見たい映画やTV番組がラインナップされていて、クリックするとそのままPCやTV等に配信される動画ストリーミングサービスです。5000タイトル以上の(CMなしの)映画やTV番組が見放題で、ストリーミング再生はすごくスムーズですが、無料で提供されているHDタイトルは今の段階ではそんなに多く無いようです。
(見る目がないだけかもしれませんが、コンテンツもイマイチという感じなのですが...。
でも、あの「ムカデ人間」(洋題:The Human Centipede)は配信されていますね。何を観るか迷ったらこれをオススメします。)
「Amazon Instant Video」は、Amazonプライム会員であれば利用できる
Amazon Instant Videoの最も魅力的なポイントは、米Amazonプライム(年会費79ドル)の会員であれば、Amazonプライム会員向けの追加特典として、追加コストなしで5000以上のストリーミング動画が見放題になるという点です。まだプライム会員でなくても、年間79ドルで月換算すると約530円(約6.5ドル)というのは、NetflixやHuluの最安プランよりも安く楽しめるということになります。さらにプライム会員になるべきかどうか迷ってる方でも1ヶ月無料トライアルができます。
(注:学生会員の方は非対象のようで、Instant Videoを利用するにはアップグレードが必要です。)
「Amazon Instant Video」はそれなりに便利なポイントがある
オリジナル版を字幕付きで視聴することもできてダビングもできるようです。全ての外国映画に対応しているわけではなさそうですが。
ここで特筆すべきなのは、Amazon Instant Videoでは、無料でストリーミング視聴するだけでなく、レンタルや購入もできるので、外や移動中などでも接続回線を心配することなく視聴できることです。レンタルと購入の平均価格は新作の場合、購入なら約12ドル、3日間レンタルで約4ドル。旧作であれば、それぞれ10ドル、3ドルとなっています。
「Amazon Instant Video」のナビゲーションは微妙...
Amazon Instant Videoも、その他の商品と同じようなナビゲーションになっています。エンドレスに気になるタイトルを探し続ける時間があればよいですが、気分にマッチした映画を探すのには、あまり適していないかもしれません。ラインナップには有料のタイトルも含まれているので、例えば「おっ! ソーシャル・ネットワークもあるじゃん!」と見つけても、興奮しすぎちゃだめです。
残念ながら「Amazon Instant Video」セレクションは今のところ悲惨...
「Man on Wire」や「Helvetica」や「Let the Right One In」など面白い映画もありますが、映画ファンや新作ジャンキーが求めるような作品はあまり見つかりませんね。これから充実される事を期待したいですが、顧客が離れる前に早めになんとかしたほうが良さそうです。
結論:プライム会員ではないなら「Amazon Instant Video」に飛びつくのは待った方が良い
既存のAmazonプライム会員でRokuのセットトップボックスを持っている方でしたら、うれしい特典サービスですよね。でも、それ以外の方にとっては、Amazon Instant Videoは、すでに登録しているNetflixやHuluなどの動画配信サービスの焼き直しにすぎないような気もしますね。今後の動向に注目したいところです。
さて、この動画配信サービス、プライム会員向けに日本でも実装される日がくるのでしょうか? そうしたらAmazonプライム会員に入会する価値は少しは上がるかな?
Brian Barrett(原文/mayumine)